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「母親の子育てや子どもの安全に関する意識調査」 
子どもに身につけて欲しいのは「思いやり」「自立心」 
子どもの安全に不安がある母親は90%以上 
90%の母親は「子どもの居場所を常に把握していたい」 
小学生の約5割が防犯ブザー、約2割が携帯電話・スマホを所持

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株式会社イード(本社:東京都新宿区、代表取締役:宮川洋 以下、イード)は、「母親の子育てや子どもの安全に関する意識調査」を実施しました。

【TOPICS】

■身につけて欲しいのは「思いやり」「自立心」。子育ては「褒めて、のびのびと」を重視
『子どもにどのようなことを身につけて欲しいか』について聞いたところ、「他人を思いやる心」(86.6%)、「自分で考え行動する自立心」(83.2%)という回答が1、2位という結果になりました。また、『子育てで重視している点』として、「褒めること」(62.0%)、「得意なことを伸ばすこと」(52.4%)、「のびのびと育てること」(47.8%)が挙げられています。
■子どもの安全に不安がある母親は90%以上
『子どもの安全について、不安を感じることはあるか』という質問について、「とても不安がある」(40.6%)と「やや不安がある」(52.2%)で合計92.8%を占めました。不安な理由として、「交通事故にあうこと」(89.3%)、「犯罪に巻き込まれること」(83.3%)、「誘拐にあうこと」(63.7%)といった回答が上位となりました。『子どもの安全について不安に感じる場面』では、「一人で外に遊びに行くとき」(47.2%)、「友達と外に遊びにいくとき」(44.6%)、「降園、下校時」(40.8%)などが上位となりました。
■90%の母親は「子どもの居場所を常に把握していたい」
『子どもの居場所が分からなくて不安を感じた経験はあるか』では、「ある」が48.4%、「ない」が51.6%と意見が分かれました。その一方で、『常に子どもの居場所を把握していたいか』という質問には、「把握していたい」が90.0%となり、不安を感じた経験は少なくとも、子どもの動向について気を配っていることが分かりました。
■子どもの安全対策、小学生の約5割が「防犯ブザー」、約2割が「携帯電話・スマホ」を所持
『安全のために子どもに守らせていること』では、「知らない人に話しかけられてもついていかないこと」(78.8%)という意見が最も多く、続いて「家に誰かが来てもドアを開けないこと」(63.6%)となりました。また、『安全のために子どもに持たせているもの』を見てみると、未就学児の「特になし」が81.0%だった一方で、一人で行動する機会が増える小学1~3年生の「特になし」は35.0%に。小学生が持っているものとしては、「カバンなどの荷物に付けるタイプの防犯ブザー(キーホルダー型など)」が47.3%でトップとなり、「子ども用の携帯電話/スマートフォン」が19.3%で2位でした。

■身につけてほしいのは「思いやり」「自立心」。子育ては「褒めて、のびのびと」を重視

『子どもにどのようなことを身につけて欲しいか』について、「他人を思いやる心」と「自分で考え行動する自立心」に8割以上の回答が集まり、1、2位となりました、3位以下は、「あきらめない心」(71.2%)、「一般常識」(71.0%)、「感謝する心」(70.0%)でした。

また、『子育てで重視していること』としては、「褒めること」(62.0%)、「得意なことを伸ばすこと」(52.4%)、「のびのびと育てること」(47.8%)、「何事もできるだけ一人でできるようにすること」(45.8%)が上位に挙げられています。

  • グラフ:自分の子どもに身につけて欲しいこと
  • グラフ:子育てで重視していること

■子どもの安全に不安がある母親は90%以上。小学校入学を境に「一人で行動」が増加

『子どもの安全について不安を感じることはあるか』という質問については、「とても不安がある」(40.6%)と「やや不安がある」(52.2%)で90%以上が「不安である」と答えました。不安な理由としては、「交通事故にあうこと」(89.3%)が1位で、2位以下は「犯罪に巻き込まれること」(83.3%)、「誘拐にあうこと」(63.7%)、「知らない人に声をかけられること」(52.8%)となりました。

  • グラフ:子どもの安全についての不安
  • グラフ:子どもの安全について不安に感じること

『子どもがどのような場面において一人で行動するか』については、母親をはじめ家族が心配になるためか、未就学児は71.5%が一人で行動することがないという結果に。一方で、小学1~3年生は登校・下校の時間などが影響し、79.7%が一人で行動する場面があるという数字が出ています。また、未就学児と比較した場合、「家での留守番」、「友達と外に遊びに行くとき」、「友達の家に遊びに行くとき」といった項目では20%以上の差があり、小学校への入学を境に一人での行動が増えていることが分かりました。

  • グラフ:子どもが一人で行動する場面

『子どもの安全について不安に感じる場面』では、「一人で外に遊びに行くとき」(47.2%)、「友達と外に遊びにいくとき」(44.6%)、「降園、下校時」(40.8%)などに4割以上の回答が集まり、上位に挙げられました。また、ほとんどの回答で、男児より女児の母親、そして未就学児よりも小学生の母親のほうが不安に感じていることが分かりました。

  • グラフ:子どもの安全について不安を感じるとき

■90%の母親は「子どもの居場所を常に把握していたい」

『子どもの居場所が分からなくて不安を感じた経験はあるか』では、「ある」が48.4%、「ない」が51.6%と意見が分かれました。その一方で、『常に子どもの居場所を把握していたいか』という質問には、「把握していたい」が90.0%となり、不安を感じた経験は少なくとも、子どもの行動に日々気を配っているようです。

  • グラフ:居場所がわからなくて不安に感じた経験の有無
  • グラフ:常に子どもの居場所を把握していたい母親の割合

■子どもの安全対策、小学1~3年生の約5割が防犯ブザー、約2割が携帯電話・スマホを所持

『安全のために子どもに守らせていること』では、「知らない人に話しかけられてもついていかないこと」(78.8%)という意見が最も多く、続いて「家に誰かが来てもドアを開けないこと」(63.6%)、「何かがあったらすぐに親に話すこと」(48.0%)、「火遊びをしないこと」(47.4%)となりました。

  • グラフ:安全のために子どもに守らせていること

『安全のために子どもに持たせているもの』を見てみると、未就学児の「特になし」が81.0%だったのに対し、一人で行動する機会が増える小学1~3年生の「特になし」は35.0%に。そのなかで小学生が持っているものとしては、「カバンなどの荷物に付けるタイプの防犯ブザー(キーホルダー型など)」が47.3%でトップとなり、「子ども用の携帯電話/スマートフォン」が19.3%で2位でした。

  • グラフ:安全のために子どもに持たせているもの

小学生1~3年生の母親は『子どもに携帯電話を持たせていない理由』として、「特に必要性を感じないから」(51.7%)をはじめ、「料金が負担になるから」(36.9%)、「ケータイを介したトラブルが心配だから」(28.4%)、「携帯電話依存症になるのが心配だから」(22.9%)などを上位に挙げています。

  • グラフ:子どもに携帯電話を持たせない理由

現在、注目されている『子どもに対する見守りサービスや製品』については、「非常に興味がある」が15.4%、「興味がある」が42.2%となり、6割近くが興味を示しました。また、『見守りサービスや製品にいくらぐらいまで払ってもいいか』という質問では、0円という回答は5.2%に留まり、1000円以下が67.7%となりました。

  • グラフ:子どもに対する見守りサービスや製品への興味
  • グラフ:子どもに対する見守りサービスや製品の価格検討範囲

■総評

子どもの安全について母親は、「交通事故にあうこと」(89.3%)、「犯罪に巻き込まれること」(83.3%)などを主な理由に挙げ、90%以上が「不安である」と回答しました。この心情を裏付けるように、警察庁『平成26年警察白書』は、13歳未満の子どもが被害者となった刑法犯の認知件数は平成16年以降では減少傾向にあったものの、平成25年は前年より1,327件増加していると公表しています。こうしたなかで母親は、未就学児は一人での行動を避けるようにし、小学生については防犯ブザーや携帯電話・スマホを持たせることなどで安全対策をとっているようです。

また、現在注目を集めている『子どもに対する見守りサービスや製品』についても聞いたところ、「非常に興味がある」が15.4%、「興味がある」が42.2%となり、6割近くが興味を示しました。加えて、『見守りサービスや製品にいくらぐらいまで払ってもいいか』という質問には、0円という回答は5.2%に留まり、1000円以下が67.7%となりました。

今回の調査により、母親は「他人を思いやり、自ら行動して自立心を持ってのびのびと育ってほしい」と願う一方で、子どもの安全に対する不安を強く感じていることが分かりました。そうした理想と現実が交錯する環境のなかで子育てをする難しさがあるようです。

【調査概要】

調査名:
母親の子育てや子どもの安全に関する意識調査
調査期間:
2015年4月2日(木)~2015年4月6日(月)
調査対象:
2015年度に5歳~9歳になる長子を持つ母親
有効回答者数:
500名(子どもの年齢が各年代、男女それぞれ50名)
調査エリア:
都市部を中心とした12都道府県
(北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県)
調査方法:
インターネットアンケート
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