「RBB TODAY SPEED TEST分析レポート」公開のお知らせ
2013年8月28日
各位
「RBB TODAY SPEED TEST分析レポート」公開のお知らせ
株式会社イード
株式会社イード(本社:東京都中野区中央、代表取締役:宮川洋 以下、イード)が運営するIT総合ニュースサイト「RBB TODAY」は、スマートフォン向けのスピード測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」のユーザーが計測したデータよりNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルのネットワーク速度を比較した結果をレポートとしてまとめ、本日より公開いたします。
RBB TODAYは、PC向けに通信速度計測サービス「speed.rbbtoday.com」を提供しており、その経験とノウハウをもとに、2012年5月8日、Android版をリリース。同年7月25日、iPhone版をリリースしました。アプリのダウンロード数は全国で約50万ダウンロードを記録しており、イードの提供する測定サーバとの間でデータを送受信することで、回線速度を計測しています。
本レポートは同アプリを使用して計測されたデータを集計し、キャリア別に見た東名阪の平均スピードの比較、LTE対応のiOSとAndroid端末によるLTE接続率、平均スピード分布を比較分析したものです。使用したデータは2013年4月1日より2013年6月30日までに同アプリで収集した実測データをもとに、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの3キャリアの通信環境比較を実施いたしました。
■TOPICS
「3キャリアのLTE接続率※1及びスピード分布比較、47都道府県中41か所でKDDIが優勢に」
- 東名阪における3キャリアの平均スピード比較結果において、NTTドコモ、KDDIのLTEが急伸 計測値が多い関東、中部、関西地域において平均スピードを比較した結果、LTEの数値においてKDDIが最も速いということが分かりました。また2013年3月に実施した同様の分析と比較すると、NTTドコモとKDDIの数値が急伸していることが分かります。LTE基地局の整備が急速に進んでいることが伺えます。
- 日本全国の3キャリアのLTE接続率OS別比較結果において、KDDIのAndroidが99.1%と、最もLTEに接続できるという結果に KDDIのAndroid端末はLTE接続率が99.1%と、総じてLTEに接続できるということが明らかになりました。日本全国で見てLTE接続率が高いという結果から、KDDIのAndroidにおいてはLTE接続エリアが他社に比べ、全国的に広がっていることが言えそうです。そのほか、docomoのAndroidとソフトバンクモバイルのiOSは共に84%台と拮抗しており、ユーザーとしては押し並べて満足できそうな結果になっています。
- 日本全国の3キャリアのOS別スピード分布比較、8Mbps以上のスピードの接続される割合はKDDIのAndroidが82.3%、ソフトバンクモバイルのAndroidが70.8%、docomoのAndroidが51.8% より高速なインターネット接続が期待できる8Mbps以上の比率に関しては、KDDIのAndroidが一番高く、16Mbpsで接続する確率も53.8%(ソフトバンクモバイルのAndroidが44.2%、docomoのAndroidが25.5%)と高速でつながりやすいという結果になりました。
- 都道府県別でのLTE接続率及びスピード分布比較、全国と同様の結果に 各都道府県別でみても、全国とほぼ同様の結果となりました。KDDIのAndroidのLTE接続率は全て90%以上をキープしており、非常に高い確率でLTEに接続できるということがわかりました。また、通信速度においても、日本全国で比較したときと同様に、8Mbps以上の比率に関してはKDDIのAndroidが最も高いという結果になりました。LTE接続率においてはNTTドコモのAndroid、ソフトバンクモバイルのiOSが続いてよく、スピード分布ではKDDIのAndroidに次いでソフトバンクモバイルのAndroid、NTTドコモのAndroidが8Mbps以上のサンプルが多いということが分かります。
※1:LTE接続率とは、計測時にLTEで計れる確率を%で示した値
【調査概要】
- 利用データ:スマートフォン向けスピード測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」のユーザー計測データ
- 調査対象期間:2013年4月1日〜2013年6月30日
- 調査対象:NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルのスマートフォンにおける実測値
- サンプル数:905,024件
- 対象エリア:日本全国
- 対象OS:Android、iOS
- 対象通信方式:LTE、3G
- 分析手法1:関東、中部、関西エリアの平均スループットをキャリア別、通信方式別に集計。また同エリアを2.5kmメッシュで区切り、その中で計測された下り速度の平均値を参照
- 分析手法2:LTE端末でのLTE回線の計測可否を計測実数及び計測数値で集計
■東名阪における3キャリアの平均スピード比較結果において、NTTドコモ、KDDIのLTEが急伸
計測値が多い関東、中部、関西地域において平均スピードを比較した結果、LTEの数値においてKDDIが最も速く、関東が13.6Mbps、中部が16.4Mbps、関西が14.4Mbpsという結果になりました。また前回調査の2012年11月~2013年1月までの数値と比較すると、NTTドコモとKDDIの数値が急伸していることが分かります。LTE基地局の整備が急速に進んでいることが伺えます。(参考図(1))
■日本全国の3キャリアのOS別LTE接続率及びスピード分布比較結果において、KDDIのAndroidが優位に
2013年4月~6月までの3ヵ月で、日本全国における3キャリアのLTE接続率(図表(3))とスピード分布(図表(4))を比較すると、LTEへの接続率は、KDDIのAndroidが99.1%と非常に高い数値となり、次いだNTTドコモのAndroidとソフトバンクモバイルのiOSは約84%と15%程の差があります。(参考図(2)) またOS別のスピード分布比較では、より高速なインターネット接続が期待できる8Mbps以上のスピードの接続される割合はKDDIのAndroidが82.3%と一番高く、16Mbpsで接続する確率も53.8%となっています。ソフトバンクモバイルのAndroidが70.8%、docomoのAndroidが51.8%と比較しても高速でつながりやすいという優位な結果となっています。(参考図(3))
■都道府県別でのLTE接続率及びスピード分布比較、全国と同様の結果に
各都道府県別でみても、全国とほぼ同様の結果となりました。KDDIのAndroidのLTE接続率は全て90%以上をキープしており、非常に高い確率でLTEに接続できるということがわかります。(参考図(4))また、通信速度においても、どの都道府県においても8Mbps以上の比率に関してKDDIのAndroidが最も高く、日本全国の分析と同様の傾向を示しています。(参考図(5))LTEの基地局設置は全国的に同じように進められていることが伺えます。
【総評】
KDDIとソフトバンクモバイルは、LTEサービスを開始してから約1年が経過しますが、両キャリア共に継続的かつ急ピッチでネットワーク構築を増強してきたことが、今回の調査結果からうかがえます。特にKDDIのAndroid、800MHz帯のプラチナバンドで構成されたLTEに関しては、ネットワークの高速化が進んでいることが見受けられました。さらに、LTE接続率においては各都道府県で90%以上と、他キャリアよりも高確率でLTEに接続できることから、短期間で800MHz帯のLTEを整備してきたと考えることができそうです。NTTドコモもKDDIと同様に、800MHz帯のプラチナバンドでLTEを提供していますが、KDDIと比べると接続率のアベレージが低く、エリアによってもムラがありそうです。障害物を回り込み高い電波浸透度が特徴とされる800MHz帯のプラチナバンドは、遠い場所やビルの内部にも電波が届きやすいと言われていますが、そのプラチナバンドで構成されたLTEの整備の差が本分析レポートの結果にも表れていると言えそうです。
■アプリの入手方法について
- アプリ名:RBB TODAY SPEED TEST
- カテゴリ:ユーティリティ
- 動作環境:AndroidOS 2.3.3以上 iOS 4.0以上
※配布ページへは、こちらが便利です。
http://speed.rbbtoday.com/
■speed.rbbtoday.comについて
speed.rbbtoday.comは、RBB TODAYが提供するパソコン向けブロードバンド回線の速度測定サービスです。2002年2月のサービス公開以来、ダイヤルアップからFTTHまでをカバーする高精度の測定サービスとして、ブロードバンド利用者の回線速度への意識を高めるとともに、日本のインターネットの高速化に寄与してまいりました。
サイトURL http://speed.rbbtoday.com/
■RBB TODAY SPEED TEST 分析レポートについて
スマートフォン向けのスピード測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」のユーザーが計測したデータよりNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルのネットワーク速度を比較した結果のレポートは下記よりご覧いただけます。
>> RBB TODAY SPEED TEST 分析レポート
■本リリースに関するお問い合せ先
調査結果に関するお問い合わせ
担当:メディア営業部 大羽