ScanNetSecurity、女優 大和田紗希 作/一田和樹 監修のサイバーミステリ小説「#NoMoreFake」を配信開始
株式会社イード(本社:東京都新宿区、代表取締役:宮川 洋)が運営する有料会員制ニュースメディア「ScanNetSecurity」は、映画やテレビドラマで俳優として活躍する大和田紗希氏が執筆したサイバーミステリ小説「#NoMoreFake」の無料配信による連載を12月24日から開始します。
>>サイバーミステリ小説「#NoMoreFake」掲載ページ
■作家と俳優とのコラボレーションから生まれた小説
セキュリティ専門誌「ScanNetSecurity」は、セキュリティを技術だけではなく社会や倫理と密接に関わる課題と考え、これまで積極的に小説やコミックなどの作品を配信してきました。
大和田紗希氏は映画やテレビドラマ、CMなどに出演歴を持つ女優・タレントで、映画作品のプロジェクトに関わるアイデア探しの過程でフェイクニュースに着目、「フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器」などの著作を持つ作家・評論家の一田和樹氏にコンタクトを取り情報交換が始まりました。サイバーミステリ小説「#NoMoreFake」はこの情報交換の過程で制作されました。
■サイバーミステリの第一人者、一田和樹氏が監修
小説「#NoMoreFake」監修に協力した一田和樹氏は、学生時代にシステム開発会社を起業し代表をつとめた後、大学卒業後に大手シンクタンクに就職、その後ふたたび起業しIT企業の代表をつとめた後アーリーリタイアし、2011年からカナダに永住権を取得し本格的な作家活動を開始しました。サイバー犯罪をモチーフとしたリアリティのある作品で広く知られるほか、2015年頃から先端技術領域に詳しい評論家としての活動を開始、ニューズウィーク日本版などに連載を行いながら、警察権力のサイバー捜査能力の実態を明らかにした「犯罪『事前』捜査 知られざる米国警察当局の技術(江添佳代子氏との共著)」「フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器」、本格ミステリの歴史の中にサイバーミステリを位置づけた「サイバーミステリ宣言!」などで知られます。
その一方で後進の指導に積極的に取り組み、第1回カクヨムサイバーセキュリティ小説コンテスト大賞受賞作『噂の学園一美少女な先輩がモブの俺に惚れてるって、これなんのバグですか?』を書いた瓜生聖氏など、サイバーミステリ小説の志望者や若手作家に対して直接間接の支援を行ってきました。
一田和樹氏は2010年から「ScanNetSecurity」に、本格ミステリの格式とサイバー犯罪のリアリズムを高度に融合したシリーズ「工藤伸治のセキュリティ事件簿シリーズ」を連載しており、2021年にはシーズン8の配信を控えています。「工藤伸治のセキュリティ事件簿シリーズ」は2017年、一部改稿が行われ「御社のデータが流出しています: 吹鳴寺籐子のセキュリティチェック」として早川書房から出版されました。
■大和田紗希氏略歴
福岡県田川市出身、元銀行職員。特技は殺陣、札勘。主な出演作に、2018年「ゆずりは」(監督:加門幾生)沢田朋子役のほか、「散歩する侵略者」(2017年 監督:黒沢清)、『さくら、手のひら』(2017年 監督:今関あきよし)ほか
■大和田紗希著「#NoMoreFake」あらすじ
今回掲載される「#NoMoreFake」は、コールセンターのアルバイトをする主人公が、感染症のクラスタとなったというデマをSNSに流され、閉店の危機に追い込まれた定食屋を救うために奮闘するストーリーです。生活感あふれる設定を通して、ネット炎上の仕組やフェイクニュースのエコシステムを解き明かし、フェイクニュースの闇の奥へと主人公が踏み込む内容となっています。
>>サイバーミステリ小説「#NoMoreFake」掲載ページ
サイバーミステリ小説は、起こりうる事態や事故のシミュレーションや演習としての機能を持つだけでなく、将来起こりうる事態や事故を予言し、警告を与え、社会批判を通じて課題を明らかにし、さらにその解決策を考える契機となります。大和田紗希氏の小説「#NoMoreFake」にも同様のモラルが込められています。「ScanNetSecurity」は今後も、セキュリティを技術だけではなく政治・社会・経済・生活・倫理の面から包括的に捉え、会員向けに有益な情報発信を行ってまいります。