占いの22種類一覧と特徴|占術の命術・卜術・相術の違いは?

占術の22種類一覧と特徴|命術・卜術・相術の違いは?

占いと聞いてまず最初に思い浮かべるのはどんな占術でしょうか?

実は、占いと一口に言っても、世界中には様々な占術が存在しています。

細かいものを入れるときりが無いほど!

一体どんなものがあるのか気になりますよね。

そこでこの記事では、占いの主な分類3つと22種類の占術について詳しく紹介していきましょう。

目次

占術は3種類にわけられる|命術・卜術・相術とは

占術は3種類にわけられる|命術・卜術・相術とは

占いには大きく分けると命術・卜術・相術の3種類があります。
日本で古くから行われてきた占いは、中国から伝わってきたものが多くあります。

中国では運命を見る方法を「命」、「卜」、「相」、「医」、「山」の5つに分類し、それらは総称して「五術」と呼ばれていました。
そのうち、今日行われている占術は、主に「命」、「卜」、「相」のいずれかとなっており、残りの「医」と「山」については、現在の運命を改善するための術とされ、現代の占いとは考え方が異なります。

そのため、いわゆる現代の占いとは一線を画すようになりました。

ここでは、それぞれの特徴と、代表的な占術について、どのようなものがあるのかをご紹介していきましょう。

それぞれの占術の特徴を知ることで、知りたいことによってどんな占術が向いているのかを考えるのにも役立ちます。

1. 命術(めいじゅつ)

命術とは、生年月日や時間を元に、その人の性格や運勢、運命などを導き出す占術です。
生年月日などの生涯変わることのない情報を用いた占術となることから、一般的には一生涯を通して見た運勢やその人の宿命などが占えるとされます。

例としては、六星占術や西洋占星術、東洋占星術、数秘術などが有名です。
中国や韓国では四柱推命、紫微斗数が人気なのに対し、日本では九星気学がよく知られていて、西洋では西洋占星術が重視されてきました。

人生を長い目で見て、自分の運命や宿命を知りたいという場合にぴったりの占術となります。

2. 卜術(ぼくじゅつ)

卜術とは、道具を用いて偶然にあらわれた形や数字などから、その人や物事の吉凶や未来を読み解く占術となります。
たとえば、カードを用いて占うタロットカードもその代表で、よく知られた占術となります。

その他、ルノルマンカードやオラクルカード、易なども卜術となります。

こうした偶然を利用する占いでは、あまり遠い先の未来を見るのには適さず、一般的には、今、その人が引き寄せている近未来を映し出します
また、仮に、近未来に良くない結果が出たとしても、カードが示すアドバイスを元に思考や行動を変えることで引き寄せている未来は変えることができるとされます。

そのため、未来をより良い方向に軌道修正するためのアドバイスがほしい場合にも向く占術となります。

3. 相術(そうじゅつ)

相術とは、顔や手のしわといった身体の特徴や、姓名など、目に見える情報から、その人の性格や運勢を読み取る占術となります。

代表的なものに手相、人相・顔相、姓名判断があります。

相術では、一般的に、長期間変わらないものの、時の流れと共に変化する可能性のあるものから判断するため、その結果は、ある一定期間は変わらないものの、将来変化する可能性もあるものとされます。

そのため、現在から中長期間の運勢を知りたい場合に向く占術となります。

その他の占術

「命」、「卜」、「相」の占術については前述した通りとなりますが、残りの「医」と「山」は、現在の占いとは何が違うのでしょうか?

「医」とは、たとえば脈拍や顔色など、身体の状態から判断して病気などの原因を探り、それによって治療を施すことで運命を変える術を指します。
代表的なものには、鍼灸、漢方、整体術などがあります。

一方、「山」とは、心身を鍛えることで健康や長寿を目指し、それによって運命をより良い方向へ変えていく術を指します。
代表的なものとしては、気功、呼吸法、武道などがあります。

いずれも、今日行われている占いとは異なりますが、”運命を変えるための術”としては共通しており、先人たちの知恵が垣間見れますね!

スピリチュアル鑑定

前述した命術・卜術・相術に対し、霊術と呼ばれることもあり、代表的なものには、霊感・霊視、それらを使った霊感タロット、チャネリング、透視、除霊・浄霊などが挙げられます。
その他、波動修正やヒーリング、祈祷・縁結びなどもこちらに分類されます。

スピリチュアル鑑定とは、特別な能力を持つ占い師によって、目には見えない波動やエネルギーなど、神秘的な力を用いることで、相談者の悩みに対する答えを導き出す鑑定のことをいいます。
こうした鑑定では、タロットカードといった通常の占術に使われるような道具は使われず、魂やオーラから読み取るなど、目には見えない霊的な力だけに頼って鑑定が行われるのが一般的です。

そのため、何をどのように見て判断し、メッセージを受け取るのかなどの占術の面においては、その能力を持つ者によって多岐に渡るため、通常の占術とは一線を画すものとされています。
また、行えるのは特別な能力を持つ者のみに限られる占術となるため、容易に習得が叶わない占術ともいえるでしょう。

占い鑑定でよくある有名な占術22選とその特徴

占い鑑定でよくある有名な占術22選とその特徴

それでは、代表例として挙げた有名な占術、22種類について、詳しく紹介していきましょう。

占術内容
六星占術・細木数子考案の占術で生年月日から運命星を導出
・易学や古代中国の統計学がルーツで信頼性高い
・生まれ持った性格や運勢、自分自身の深い悩みを知る
西洋占星術・生年月日の天体配置図(ホロスコープ)を使用
・生まれ持った運命や人生の運勢を読み解く
・古代から伝わる自分の宿命や運気の流れを知る
東洋占星術・東洋の天体占い(インド、宿曜など)
・天体配置を読むが西洋とは基準が異なる場合も
・宇宙が示す自分の運命や宿命を知る
九星気学・中国発祥で陰陽・五行説が基礎にある占術
・9つの星(九星)で性格や運勢、方位の吉凶を占う
・人生を良い方向へ導く宇宙とリンクした知恵を取り入れる
四柱推命・古代中国発祥「占いの帝王」と称される信頼性
・生年月日と時刻を四つの柱に見立て運命を読み解く
・自分や身近な人の運勢・人間関係を知る手掛かりにする
数秘術・生年月日や名前から導かれる数字の意味を読み解く
・ピタゴラス起源で数の法則に基づき運命・未来を見る
・運命を知りより良い未来にする方法を求める
紫微斗数・古代中国の占星術で陰陽五行思想を使用
・生年月日の星配置から運勢・人生を読み解く
・日常的な部分の運勢を知りたい時に適する
タロットカード・絵柄が描かれたカードの意味からメッセージを読む
・カードの向き(正/逆位置)で意味が変化
・複雑な人間心理や隠された気持ちを読み解く
ルノルマンカード・マリー・ルノルマンの名を冠した歴史あるカード
・カードの意味からメッセージを読む占術
・比較的シンプルで読みやすく結果を受け取りやすい
オラクルカード・神や超存在からのメッセージ(神託)を受け取る
・多様なカードセットがあり解説書に従って読み解く
・自分自身に必要なメッセージを知りたい時に使う
・古代中国の易経に基づき約3500年の歴史を持つ
・陰陽と八卦(8要素)を基本とする占術
・現在や近未来の吉凶や運勢を占う
手相・体の見た目から占う相術の一つで手を見る
・手のひらの線や形から性格・適性・運勢を知る
・中長期間の運勢や引き寄せている将来を知る
人相・顔相・体の見た目から占う相術の一つで顔を見る
・顔のパーツや特徴から性格・傾向・運勢を知る
・自分自身の向き不向きや傾向を知るきっかけを得る
姓名判断・姓名から性格や運勢、将来の傾向を読み解く
・画数や音、生年月日などを総合的に判断する
・自分の運勢や人生の傾向を知る手掛かりとする
霊感・霊視・目に見えないエネルギーや事象を感じ取り視る能力
・霊感は感覚、霊視はビジョンとして捉える
・感情やエネルギーなど通常視えない事柄を知る
霊感タロット・霊感能力者がタロットと霊感を組み合わせる占術
・タロット結果に加え潜在感情や未来エネルギーを読む
・通常より深いレベルで相手の感情や未来を知る
チャネリング・神や天使、守護霊など高次元の存在と繋がる能力
・存在からの助言を相談者に伝える占術
・高次元存在からのアドバイスを受けたい
透視・目に見えない事柄や時間(過去未来)を視る能力
・現実世界で起きる出来事を読み解く
・自分の近未来や相手の感情、解決策を知る
除霊・浄霊・相談者に取り憑く悪霊などを取り払う儀式
・除霊は追い払い、浄霊は霊を癒し送る
・運気の停滞や悪霊の気配を感じる状態を改善する
波動修正・人が持つ生命エネルギー(波動)の状態を調整する
・波動を修正することで運気や運勢を向上させる
・運気の停滞感を改善したい、精神的な安定を求める
ヒーリング・人が持つエネルギーを調整し癒しをもたらす占術
・精神的な安定や心を穏やかにすることに重点を置く
・精神的な不安感や落ち着かない状態を改善したい
祈祷・縁結び・人々の良縁を神様に祈る儀式
・恋愛だけでなく人間関係や仕事の縁も含む
・特定の人や物との縁を強く結びたい

六星占術

六星占術とは、著名な占い師である細木数子氏が、中国の易学などを元に編み出したとされる占術です。
六星占術では、生年月日から、運命星と呼ばれる土星、金星、火星、天王星、木星、水星の6つの星に振り分けられ、さらに各運命星は、プラス(+)とマイナス(−)に分けられます。

また、12人にひとりの割合で「霊合星人」と分類される人が存在するとされており、その振り分けられた運命星に基づき、その人が生まれつき持っている運命をひも解いていく占術となります。

六星占術のルーツは、運命の羅針盤ともいわれる古代中国の統計学とされています。
そのため、結果が信頼度の高いものであることに加え、これからの人生をより良いものとしていくために必要な指針とすることができるといわれています。

六星占術は、自分の生まれ持った性格などを知ることで、自分自身も気が付かなかった自分を発見できる占術ともいわれるので、運勢の良し悪しだけでなく、自分自身にまつわる悩みについて深く知りたい場合にぴったりの占術ともいえます。

西洋占星術

西洋の命術として最もよく知られているのは西洋占星術です。

西洋占星術は、生年月日を元に、その人が生まれた時の太陽や月といった惑星や星座など、天体の配置がどうであったかをホロスコープと呼ばれる天体配置図を用いて占われます
そこから、その人が生まれながらに持つ運命や、人生の流れにおける運勢を導き出します。

西洋占星術の歴史は古く、その基礎は古代のメソポタミア文明から伝わるとされます。
いにしえから伝わる神秘的な占術で、自分の宿命や運気の流れを知りたい方にはぴったりの占術となります。

東洋占星術

西洋占星術に対し、東洋ではインド占星術などの東洋占星術が用いられてきました。

例えば、インド占星術では、天体の配置から読み解くという部分は西洋占星術と共通していますが、太陽を重視する西洋占星術とは異なり、インド占星術では、月が重要視されるなど、鑑定の基準には違いが見られます

また、インド占星術を基本に、中国で発祥した宿曜占星術もよく知られています。
西洋占星術と同様に、天体を通して宇宙が示す自分の運命や宿命を知りたい方に向く占術となります。

九星気学

九星気学は中国発祥の占術となり、日本でも古来から行われてきた占術となります。

九星の考え方は、あらゆる物事は陰と陽の2種類の気で成り立つという陰陽思想と、宇宙空間を形作っている全ての物事は木、火、土、金、水の5つの元素による無限の変化によるものであるという中国の天文学、五行説が基礎となっています。
そこから生まれた9つの九星を軸に、生年月日を元にして、生まれた年の『本命星』、生まれた月の『月命星』といったように当てはめることで、その人の性格や運勢を導き出していく占術となります。

また、九星を宇宙の縮図として、方位による吉凶を占ったり、開運法を導き出すこともできます。

九星気学は、地球のみならず宇宙とリンクしながら、人生をより良い方向へと導くいにしえから伝わる知恵ともいえるので、そのようなアドバイスを賢く人生に取り入れたい方に向く占術といえます。

四柱推命

古代の中国で生まれた四柱推命は、その歴史の古さだけでなく、信頼性の高さから「占いの帝王」とも称される占術です。
東洋占星術の一種となりますが、その中でも最も信頼性が高いといわれ、その分、読み解くには専門的な知識と経験を要する難解な占術ともいわれており、別格として重宝されてきました。

四柱推命では、生年月日と出生時刻を、年柱、月柱、日柱、時柱の4つの柱に見立て、その四柱推命式を元に、その人の運気の流れや運命を導き出していきます。
ちなみに、精度は落ちるものの、生まれた時間が分からない場合でも占えるので、家族や友人、気になる相手など、自分以外の相手のことも、生年月日さえ分かれば占うことができます。

自分自身だけでなく、身近な人との人間関係をより良いものとするためのアドバイスなどを求めたい場合にも信頼できる占術となります。

数秘術

数秘術とは、生年月日や名前などの情報から1から9までの数字を導き出し、その数字の持つ意味から、その人の性格や運勢などを読み解く占術となります。
その歴史は大変古く、古代ギリシャの数学者、ピタゴラスが始めたとされています。

時代の流れとともに、占星術やユダヤ教のカバラ思想と結びつき、現在の占術となりました。
数秘術では、宇宙のあらゆる物事は「数の法則」の元に成り立っていると考えられており、数字の一つ一つが大きな意味を持ちます。

その法則を理解することで、その人の持つ運命やこれからの未来を読み解くことができるとされます。
また数秘術は、文字通り数字に秘められた意味を知ることで、それを用いて、これからの未来をより良くするための占術でもありますので、運命と未来を変える術の両方を知りたい方にも向く占術となります。

紫微斗数

紫微斗数とは、古代の中国を起源とする占星術の一種であり、その歴史は一説によれば約1300年といわれるほど、古来から重宝されてきた占術です。
西洋占星術のように、生年月日と出生時間を元に、星の配置を解析しながら、その人の運勢や人生を読み解く占術となりますが、西洋占星術とは異なり、紫微斗数では陰陽五行思想が用いられています。

また、同じように陰陽五行思想が用いられる占術に、紫微斗数と同じく中国の伝統的な占術である四柱推命があります。
四柱推命では、主に人の運命や人生の転機の吉凶など、比較的大きな物事を読み解くのに向くとされるのに対して、紫微斗数では、その性格や人間関係、仕事、家庭など、より個人的な部分を読み解くのに向くという違いがあるとされています。

紫微斗数では、人生におけるあらゆる場面での運勢や吉凶を読み解くことができるとされますが、人生の大きな転機の吉凶よりも、どちらかといえば、より日常的な部分での運勢などを知りたい場合には、紫微斗数がおすすめの占術といえるでしょう。

タロットカード

タロットカードとは、それぞれ異なる絵柄のカードの束から1枚ずつ引く、もしくはスプレッドと呼ばれる形式にしたがって並べて展開し、そのカードが持つ絵柄の意味からメッセージを読み解く占術となります。
タロットカードの歴史は大変古いとされますが、その起源はいまだに諸説あり、神秘的な絵柄も相まって、その神秘性が大きな魅力となっている占術でもあります。

元々は、霊感など特別な力を持つ占い師でなければ扱えないカードとされていましたが、現代では、カードの持つ意味を理解すれば習得可能な占術となっています。
一般的によく使われるのが全78枚のカードセットで、そのうち、より大きな意味を持つ22枚を大アルカナ、残り56枚を小アルカナと呼び、その中でもそれぞれのカードには細かい意味合いや強弱が存在します。

さらに、カードを引いた時、その向きの上下が合っていれば「正位置」、逆さまになっている場合は「逆位置」と呼び、同じカードでも向きによって意味が変化するという読み方も、タロットカードの特徴の一つとなっています。
タロットカードは読み方が決して容易ではなく、また解釈の幅も広いことから、それだけ人の気持ちや隠された心理など、複雑な人間心理を読み解くのに向いた占術とされます。

そのため、読み取りづらい相手の気持ちや、自分の本心がわからないという悩みにはぴったりの占術といえるでしょう。

ルノルマンカード

ルノルマンカードとは、数ある占い用のカードの中でも特に人気が高く、またその歴史も古いカードとなります。

かの有名なナポレオン1世の皇后として有名なジョゼフィーヌも頼りにしたという、女性占い師、マリー・ルノルマンの名を冠したカードとなり、実際に彼女が使用したかどうかの確かな証拠は無いとされるものの、彼女の影響力の大きさも相まって、古くから長く愛され続けてきたカード占術となっています。

タロットカードのように、カードの束から1枚ずつ引く、もしくはスプレッドといわれる形式で並べて展開し、そのカードの持つ意味からメッセージを受け取る占術となります。
ただ、タロットカードとは異なり、各カードには1枚につき、1つだけの対象が描かれたものとなっており、読み方は比較的シンプルでわかりやすい占術とされています。

ルノルマンカードの枚数は、全36枚のセットが一般的で、タロットカードと比べても少ないことから、占う側としても、占ってもらう相談者側から見ても、その結果が受け取りやすい占術といえます。
シンプルかつ美麗な絵柄も多いので、目で見て楽しみたい、自分でも占いたいという方にも向く占術となっています。

オラクルカード

オラクルカードとは、タロットカードのようにカードの束の中から1枚ずつ引き、そのカードが持つ意味を読み取るカード占術となります。
オラクルとは、「神託」という意味があり、偶然を利用して、神もしくは人間を超越した存在から必要なメッセージを受け取ることができる占術となります。

タロットカードやルノルマンカードのように一定のルールで決められたカードセットが存在するわけではなく、一般的には40〜50枚程度のカード一式と、著者によるガイドブックがセットになっており、その解説書にそって読み解いていく占術のため、今日では多種多様なカードが存在しています。

カードに描かれているモチーフやその意味、どのような存在からメッセージを受け取れるのかなども、それぞれのカードセットによって多岐に渡っており、基本的にはそのカードの著者が各カードに意図したメッセージを受け取っていきます。

一般的に、タロットカードは人の気持ちや近未来を見ることに使われますが、オラクルカードはどちらかというと自分自身に必要なメッセージを受け取ることに重きがおかれた占術となっています。
そのため、相手の気持ちというよりも、自分自身を見つめるセルフケアのためとして使われることが多く、自分自身で占いたいという方にも挑戦しやすい占術とされています。

易とは、古代中国を起源とし、大変古くから重宝されてきた占術であり、その歴史は約3500年ともいわれています。
易は、古代中国から伝わる経典「易経」に基づく占術となっており、その学問は易学と呼ばれています。

世界を形作るあらゆる物事が「陰」と「陽」に分けられるという考え方はよく知られていますが、易学では、そこからさらに8つの要素に分けられるという考え方があります。
それらは「天、沢、火、雷、風、水、山、地」の8つ、これを「八卦」と呼びます。

易は、この8つの要素を基本軸に、50本の筮竹(ぜいちく)と呼ばれる細い竹の棒を使って吉凶を占う占術となりますが、最近では、筮竹を使用せずに、サイコロやコインを用いて占うこともあります。

易では様々な事柄について占うことが出来ますが、タロットカードなどのように、あまり遠い未来を占うのには向かないとされています。
そのため、現在や近未来の運勢について知りたい場合にはぴったりの占術となります。

手相

身体の見た目や特徴からその人の性格や適正、運勢などを占う「相術」の中でも、手に着目する占術が手相占いとなります。
手相の歴史は古く、古代のインドが発祥とされており、その後、東洋のみならず西洋にも広く普及しました。

現在、日本で行われている手相は、西洋手相術を元に、独自に発展したものといわれています。
ちなみに、手相占いでは、手のひらのふくらみを「丘(きゅう)」、平なところを「平原(へいげん)」と呼びますが、それぞれの「丘」や「平原」には、占星術の影響で惑星の名前がつけられています

一般的に、人の手相はある程度の期間、大きく変化することはありませんが、時の流れと共に徐々に変化していくものです。
そのため、手相で判断される結果は、中長期間は変わらないものの、これから将来にかけ、変化する可能性も大いにあるものとされます。

今の自分が持つ運勢や、今の自分が引き寄せている将来について知りたいという方に向く占術となります。

人相・顔相

手相のように、身体の見た目や特徴から占う「相術」の中でも、顔に着目する占術が人相・顔相占いです。
人相・顔相の歴史は古く、古代のギリシャが発祥とされていますが、中国における人相占いである「相人」も長い歴史を持ちます。

日本においても、平安時代に中国から伝えられたのが始まりとされ、大変古くから重宝されてきた占術となっています。
ちなみに、当時の占い方では、まゆが高い位置にあると高貴な相とされたため、まゆをそって額の高い位置に書く、というように、人相占いは、当時の人々にとって、かなり強い影響力を持っていたようです。

人相・顔相では、目や鼻、唇といった顔のパーツの大きさや形、ほくろの位置などから、その人の基本性格や傾向、運勢などが判断されます。

人の顔には、その人が生まれ持ったものが顕著にあらわれていると考えられているため、人相・顔相から、自分が生まれつき持っている性格や適正、運勢などを知ることで、これまで気が付かなかった自分自身を発見できる占術ともいわれます。

そのため、自分の向き不向きや傾向など、自分自身を知るきっかけを探している方にもぴったりの占術となります。

姓名判断

姓名判断とは、数秘術の一種であり、人の姓名から、その人の性格や運勢を導き出す占術です。
姓名判断は、たとえば、どのような芸名であれば、その人が将来、成功するのかといったように、より良い将来や未来にするための指針として用いられることもあります。

一般的には、姓名の画数を元に占われますが、その姓名が発音されるときの音や、生年月日なども用いて、総合的に判断される場合もあります。
姓名判断は、それ自体の統計学に基づくものではなく、五行、陰陽、易、数秘など、様々な思想や占術の元に成り立っているとされ、多種多様な流派が存在しているといわれます。

旧字体と新字体、どちらを採用するかも流派によって異なるため、同じ名前を占うとしても、流派によって全く異なる結果が出るということも珍しくないといわれています。
姓名判断は、科学的根拠が示されているわけではないものの、姓名から自分や他者が受ける印象が、その人の性格や人生の傾向に何らかの影響を及ぼすため、その人の運勢を左右するという説が知られています。

自分の持つ運勢や人生の傾向を読み解いてみたいという方に向く占術となりますが、信頼できる流派の占い師を選ぶことが鍵となる占術でもあるといえるでしょう。

霊感・霊視

霊感と霊視は混同されることが多く、その区別は決して明確ではありませんが、一般的に霊感は、目には見えないエネルギーなどを感じ取る力といわれます。
人間が持つ感覚には、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の5種類が存在しますが、いわゆる第六感やシックスセンスと呼ばれる直感的な力も別に存在するとされ、霊感はそのような力のことをさします。

一方で霊視とは、普通、人間の視覚として、肉眼では見ることが出来ない事象を脳内などのビジョンとして見ることができる能力のことをさします。

このような霊感・霊視の中でも特に優れた力を持つ占い師であれば、相談者のあらゆる悩みや占ってほしい事柄に対して、必要な情報を感覚的に受け取ることができるとされ、その具体的な方法は占い師の能力によって多岐に渡ります。

例えば、自分を取り巻く高次元の存在について知りたい、自分でも気が付かない潜在的な感情について知りたい、全く読み取ることが出来ない相手の感情について知りたいなど、通常、視覚的に見ることが出来ない感情やエネルギーについて占いたい場合に向く占術となります。

霊感タロット

霊感タロットとは、その名が示す通り、霊感を持つ者がその力とタロットの結果を組み合わせることで、より深い結果を導き出す占術となります。

タロットカードは、カードの持つ意味を習得すれば、どなたでも扱うことが出来ますが、霊感タロットでは、タロットが導き出した結果を元に、霊感を用いて、より潜在的な感情や未来のエネルギーなどを読み取りながら、総合的に結果を導き出していくことになります。
そのため、霊感タロットは、霊感を持つ者にしか出来ない占術となりますが、気になる相手の隠された感情や、未来に流れているエネルギーなども含めた、より精度の高い結果を受け取ることができるとされています。

気になる相手の隠された感情や、未来に流れているエネルギーなど、通常のタロットの結果以上に、より深い部分にまで迫る結果がほしい場合には、有効な占術ともいえます。

チャネリング

チャネリングとは、「高次元の存在」と呼ばれる、人間を超越した存在とつながることができる能力を持つ占い師が、そのような目には見えない存在に助言などを求め、それを相談者に代弁することで、未来をより良くするためのアドバイスを相談者にもたらす占術のことです。

占い師の能力によってつながることができる「高次元の存在」や、そのレベル感は様々といわれ、代表的な存在としては、神、天使、精霊、死者などの他、スピリットガイドと呼ばれる守護霊、ハイヤーセルフと呼ばれる高次元の自分自身などが挙げられます。
特別な能力を持つ者でなければ、このような人間を超越した存在と会話することはできないため、そのような存在に助言を求めたい方にとっておすすめの占術となりますが、信頼できる占い師を探すことがカギとなります。

透視

透視とは、通常は目に見えないエネルギーなどを感じ取り、相談者の過去や未来を可視化することができる特殊な能力やそれを持つ占い師が行う占術のことをさします。
透視は、人間が本来持っている視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感を超えた力、いわゆる第六感やシックスセンスと呼ばれる直感的な力の一種とされます。

透視の歴史は古く、様々な文化や宗教の中に見ることだでき、透視の力を持つ者は古来より人々から尊ばれてきたとされます。

透視は霊視と混同されることも多く、必ずしも明確な線引きができるわけではありませんが、一般的に、霊視は人間を超越した霊的な存在と繋がり、主に霊界を見るのに対し、透視は過去、現在、未来といった時間を超越し、それらを可視化できる力とされ、より現実世界を見ているともいわれます。

このような特殊な力を持つ占い師であれば、相談者の過去や未来を見ることで、あらゆる悩みに対し、相談者にとって適切な助言を導き出すことができるとされます。
その具体的な方法や精度は、占い師の技術や能力によって多岐に渡ります。

通常は見ることのできない、自分の近未来や、何を考えているのかわからない相手の感情を見てほしいという悩みや、その解決策を求めている場合に向く占術となりますが、霊視と同様に、信頼できる占い師を見つけることも鍵となります。

除霊・浄霊

除霊・浄霊とは、悪霊や生き霊など、相談者に取り憑いて悪影響を及ぼす存在を取り払うこと、その儀式を伴う占術のことをさします。
除霊と浄霊は混同されがちですが、一般的に、除霊は文字通り、悪霊などを強制的に追い払うこと、浄霊は、悪霊などの存在を単に取り払うだけでなく、その霊にも配慮して癒し浄めることという違いがあるとされています。

そのため、除霊は、一度、追い払った霊が再び同じ人間や、別の人間に取り憑く可能性を残してしまうのに対し、浄霊では取り憑いた霊の存在を適切な形で霊界へ送り出すところまで行うため、再び同じ霊に悩まされる心配も無くなるとされています。
除霊・浄霊は、強大な力を求められる占術となるため、それができる占い師は、霊感や霊視能力のある占い師の中でも、その力が特に強い者に限られます。

運勢やエネルギーが停滞している感覚がある、目に見えない良からぬ存在の気配を感じる、などの悩みがある場合に向く占術となりますが、確かな実績があるなど、かなり信頼できる占い師を見つける必要がある占術ともいえます。

波動修正

波動とは一般的に、生命が持つエネルギーのことを指し、これが高い、もしくは良い場合はその人を取り巻く運気の流れも良くなり、波動が低い、悪いと運気もそれに比例してしまうといわれます。
特別な力を持つ占い師の中には、その人が持つ波動の状態を見極め、それを軌道修正することができる場合があり、そのような占術は波動修正と呼ばれます。

波動修正を受けることで、その人を取り巻く運気や運勢は向上し、それに伴って精神的な不安なども改善されていくといわれます。
自分の波動の状態が気になる、運気の停滞感を改善したいという方に向く占術となります。

ヒーリング

ヒーリングとは、人間を取り巻くエネルギーに作用することができる力を持つヒーラーと呼ばれる占い師によって、相談者のエネルギーの調整を行う占術となります。
特別な力を持つ占い師によって、人が持つエネルギーに働きかけるという点で、波動修正と混同されがちですが、ヒーリングには「癒し」という意味があり、ヒーリングでは、癒すことに重きがおかれます

その手法は、霊気(レイキ)と呼ばれる癒しのエネルギーを送り込む方法、その人を取り巻くオーラと呼ばれるエネルギーを調整する方法、パワーストーンや音楽の力を借りて、エネルギーを活性化させる方法など、ヒーラーの技術や能力によって多岐に渡ります

一般的に、波動修正では、エネルギーを軌道修正することで、運気を向上させるといった効果が期待できるのに対し、ヒーリングでは、精神的な安定など、相談者の心を癒し、穏やかにすることで、未来をより良くしていくという効果をもたらすとされます。
そのため、精神的に落ち着かない状態が続いている、漠然とした不安感が拭えないといった感覚から、運気の停滞を感じている場合に有効な占術といえます。

祈祷・縁結び

祈祷・縁結びとは、人々の間に良縁を結んでもらえるよう、神様に祈る儀式のことをさします。
本来、こうした儀式は、神社やお寺などで、依頼者に代わって神主や祈祷師によって行われますが、強い霊感能力などを持つ占い師によって、占術と共に行われることもあります。

縁結びの考え方の歴史は古く、古来より、出雲大社にて神々が行うとされる「縁結び」は有名です。
出雲大社では、毎年、神々が様々な議題について話し合うとされますが、中でも、木の札に男女の名前を書き、その組み合わせについて話し合うという「縁結び」は最も重要な議題とされています。

ちなみに、江戸時代には、これを模して、男女の名前を書いた紙を用いる占い、「宿世結び(すくせむすび)」が盛んに行われていたといいます。

また、縁結びは恋愛に限らず、人間関係や仕事における良縁を結ぶという意味もあります。

気になる人や物とのご縁を強力に結んでほしい、という場合におすすめの占術であり、祈祷・縁結びを得意としていたり、専門としている占い師を見極めることが鍵となります。

有名だけどかんたんにできる占い4選

有名だけどかんたんにできる占い4選

占いを行うには、それなりの知識や経験が必要とされますし、中には霊術のように、生まれ持った特殊な能力を持つ占い師にしか行えないものもあります。
一方で、特別な学びや経験、能力が無くても、誰でも気軽にできるかんたんな占いもあります。

ここでは有名なものを4つ紹介しましょう。

夢占い

眠っている間に見た夢の内容から物事を判断する占いを夢占(ゆめうら)といいます。
夢占の歴史は古く、また世界中のあらゆる民族の文化の中に見ることができるといわれるほど、いにしえから人々の暮らしと深い結び付きがある占いの一つとされています。

西洋では、夢の内容からその人自身も気付いていないような潜在的な心理を探ることで、過去や現在の心理状況を分析できると考えられました。
一方で、日本では「夢判じ」という占術が有名で、こちらは夢の内容を元に、未来の吉凶を占うことに重きがおかれています。

ちなみに、夢判じで占える夢は、その当時に特に意識して考えていなかった事柄の夢で、かつ内容をはっきりと覚えている夢のみが対象と決められており、その当時に願っていた事の夢や、神様や仏様、先祖がお告げをする夢は対象外、心身が弱っている時の夢も対象外とされています。

お正月の初夢でその年の吉凶を占ってみようという経験、多くの方が一度はあるのではないでしょうか?

お正月に限らず、思いがけない夢を見た!ということがあれば、その内容からあなたの未来の吉凶を占える…かもしれませんね!

心理テスト

心理テストとは、ある状況でどのような行動を選ぶのかなどを、複数の選択肢の中から1つを選び、それによってその人の性格や傾向などを診断する方法のことです。
簡単なものであれば、子どもの頃に誰もが一度は遊んだ経験があるのではないでしょうか?

心理テストには、実際に心理学に基づいて専門家によって作成された根拠のあるものもありますが、確かな根拠なく作成されたものも多いとされています。
たとえば、ある質問に対して4つの選択肢の中から1つを選ぶと、それぞれの選択肢が対応する4つの結果の中からどれか1つが伝えられるという心理テストだったとします。

人はついつい自分の選んだ結果が当たっていると思い込んでしまいがちだったりしますが、実は4つの結果にはあらかじめ、誰にでも当てはまるような事柄が巧妙に用意されているという場合があります。
それでも”当たっている”と錯覚してしまう心理現象は『バーナム効果』といわれていて、心理テストはこれを利用しているものが多いとされています。

逆にいえば、何気なくチェックしてみた心理テストで、結果の選択肢が決して誰にでも当てはまるような内容ではなかったとしたら…それは本当に今のあなたを示す、もしくは必要なメッセージかもしれません!

血液型占い

日本人にとって馴染みが深いといわれる血液型占い。
多くの方が自分の血液型を知っていて、ついつい相手の血液型を知りたくなったり、予想してみたりする方も少なくないのではないでしょうか?

実は、血液型によってその人の基本性格や、他者との相性を見ようという考え方は日本で始まったものといわれており、昭和初期には心理学者による研究が注目されていました。
後に、研究の成果としては、科学的な根拠はないものと定義されましたが、その後も血液型占いの人気が衰えることはなく、昨今でもテレビや雑誌などの様々なメディアで見聞きしたり、他愛のない日常会話に登場したりしています。

そんなところから、多くの人が信じる”何か”がそこにはあるように感じる方も多いのではないでしょうか?
相手の血液型を知るだけで、それが少しでも人間関係を円滑にする手助けとなるのだとしたら…つい調べてみたくもなりますね!

エンジェルナンバー

エンジェルナンバーとは、日常で偶然目にした数字によって、天使などの目には見えない高次元の存在からメッセージを受け取ることができるという考え方や、その数字を指します。

エンジェルナンバーは、たとえば車のナンバープレートや、デジタル時計、レシートの金額など、あらゆる場所に隠されているとされ、見つけることができれば、天使や高次元の存在からポジティブなメッセージを受け取ることができるとされています。

エンジェルナンバーには多くの種類があり、1111や2222など、3桁や4桁の同じ数字の組み合わせが有名で、それぞれのエンジェルナンバーには仕事や恋愛、健康などに関して異なるメッセージが込められているとされています。
ふと気付いた時、時計が11:11を示しているということが頻繁にあれば…それは吉報を示すメッセージかもしれません!

占いの占術に関するまとめ

今回は占いを分類する主な3つの種類、命術・卜術・相術と、そこに振り分けられる、よく知られた22種類の占術についてご紹介しました。

あなたはいくつご存知でしたでしょうか?
占いには様々な種類があり、それぞれの占術には、長い歴史や先人たちの知恵、宇宙の神秘が凝縮されているということを感じていただけたのではないでしょうか。

さて、それではどの力を信じて未来をより良いものにしていきましょうか?

今回の記事をご参考に、あなたの知りたいことにぴったりな占術を選んでみてくださいね!

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この記事を書いた人

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