カレーだけじゃない?近年注目集める下北沢のラーメン
若者を中心に日々活気に包まれている、サブカルチャーの街「下北沢」。グルメ領域では”カレーの街”として名高いこの街だが、実はラーメンにおいても、ミシュラン掲載経験やグルメサイトで高評価を誇る人気店がいくつも存在する。
今回は、そんなメディアでも頻繁に取り上げられる、下北沢の人気ラーメン店を7店舗紹介していく。近年のトレンドである”淡麗系ラーメン”を中心とした「あっさり系」から、ついつい癖になる「こってり系」、さらに他では味わえない「変わり種」まで、厳選して紹介。
本記事を参考にして、さまざまな個性を発揮するラーメン店の中から、ぜひ自分好みの一杯を見つけてみてほしい。
下北沢のおすすめラーメン店9選(目次)
店舗 | 特徴や内容 |
①中華そば こてつ | ミシュラン2020選出!珠玉の淡麗系中華そば |
②純手打ち 麺と未来 | 手打ちの極太麺が存在感抜群 至極の塩ラーメン |
③鶏そば そると | 多数のメディア露出経験あり!女性からも大人気のラーメン店 |
④珉亭 | 数々の超有名人から高い支持を集める”老舗の町中華” |
⑤貝麺 みかわ | 日本料理出身の店主が炊く丁寧な貝出汁 |
⑥一龍 | 創業30年以上!下北沢で敦賀ラーメンを食らう |
⑦なおちゃんラーメン | ”ちゃん系”をしっかり体現 キレキレの中華そば |
⑧スパイスラーメン 点と線. | 人気スープカレー店が手掛ける”スパイシー新感覚ラーメン” |
⑨薬膳食堂ちゃぶ膳 下北沢店 | 全メニュー無化調・ヴィーガン仕様!ヘルシーな濃厚とんこつラーメン |
① 中華そば こてつ
ミシュランビブグルマン!珠玉の淡麗系中華そば
最初にご紹介するのは、下北沢の中でも言わずと知れた有名店、「中華そば こてつ」。グルメサイト食べログのTOP5000に君臨するこちらのお店は、「ミシュランガイド東京2020」のビブグルマン(約5,000円以下のコストパフォーマンスの高いお店に送られる称号)に選出され、脚光を浴びている。
それほどの高い人気を集める理由のひとつが、動物系や魚介系などさまざまな旨味が複雑に絡み合いながらも、化学調味料を一切使用しない無化調のラーメンを提供していることだ。
「中華そば」(850円)に対して「特製中華そば」は1000円とかなりのお得感。人気のワンタンが2個、チャーシュー2枚に、味玉が追加。メンマやネギなどもともとのトッピングも盛られて盛りだくさんながら、どれもスープとの親和性抜群でバランスも良い。
現代のラーメンのトレンドである美しく透き通った”淡麗系ラーメン”の中に、どこか懐かしさも感じる味わい深い一杯なので、ぜひ一度堪能してみてほしい。
住所: 東京都世田谷区北沢2-39-13
アクセス: 京王井の頭線「下北沢駅」西口より徒歩5分
営業時間: 営業時間:11:30-15:00/17:00-22:30 ※月曜はランチ営業のみ
定休日: 火曜
② 純手打ち 麺と未来
手打ちの極太麺が存在感抜群 至極の塩ラーメン
「麺と未来」は、先程ご紹介したお店と同様「ミシュランガイド東京2020」のビブグルマンに輝いた、人気ラーメン店。
こちらのお店最大の特徴は、店名からもわかる通り、手打ちしたまるでうどんのような極太麺である。店内の奥で毎日「手打ち・手切り・手もみ」を繰り返し、手間暇かけてつくりあげる”純手打ち”の極太麺は、もち米を100%使用していることもあり、もちもち・ふわふわとした食感を存分に感じることが出来る。
さらにスープには、極太麺にマッチするよう和風出汁の比率を高めたり、比内地鶏と名古屋コーチンから抽出した脂を使用。そこに日本酒を織り交ぜた特製の塩だれを合わせることで、自慢の完全無化調の塩スープを実現。この美しく優しいスープが、自慢の手打ち麺の食感や小麦の香りを引き立たせてくれる。
中でも特におすすめしたいのが、贅沢にも海老わんたんが2個乗った「特性塩ラーメン」(1,000円)。麺はもちろん、ぷりぷりの海老わんたんと塩ラーメンが絶妙にマッチした逸品となっている。
住所: 東京都世田谷区北沢3-25-1 シャトルヒエイ1F
アクセス: 小田急小田原線「下北沢駅」東口より徒歩4分
営業時間: [月曜]11:30-14:30(※50杯限定)[火曜-日曜]11:30-14:30/18:00-21:00
定休日: 年中無休
③ 鶏そば そると
多数のメディア露出経験あり!女性からも大人気のラーメン店
「鶏そば そると」は、人気テレビ番組「火曜サプライズ」で下北沢が地元の小池栄子さんが大泉洋さんに紹介したことでも話題になった、人気ラーメン店。
テレビ放送の影響を受ける前から、連日長蛇の列ができるほど下北沢の中でも指折りの有名店だ。
こちらのお店では、店名にもある通り、鶏そばをベースに数種類のメニューを展開している。
北海道産小麦の全粒粉低加水細麺を使用し、透き通るようなあっさり清湯スープが特徴の「鶏そば」(850円)や、モチモチ感が堪らない中太の平打ち多加水麺を使用し、濃厚な白湯スープが特徴の「鶏白湯そば」(900円)。つけ麺スタイルの「鶏もりそば」など、美味しそうなメニューが並んでいるので1つに絞るのが中々困難だ。
その中でも、あっさりかつ鶏の旨味が引き立つ清湯スープに、ラーメンには珍しい、揚げナス・トマト・季節の揚げ野菜が綺麗にトッピングされた「そるとそば」(1120円)は、女性から高い人気を集める看板メニュー。
ラーメン店ながら、女性のお客さんも多く行列に並んでいるそうなので、周りの目を気にせず来店できるお店だ。
住所: 東京都世田谷区代沢5-36-13 1F
アクセス: 小田急小田原線「下北沢駅」南西口より徒歩3分
営業時間: 11:00-25:00
定休日: 年中無休
④ 珉亭(みんてい)
数々の超有名人から高い支持を集める”老舗の町中華”
創業1964年以降長年にわたり下北沢で愛され続けてきた名店、「みん亭」。なんとこちらのお店、あの伝説的ロックバンド、ブルーハーツやクロマニヨンズでボーカルを務めた「甲本ヒロト」さんや、個性派俳優「松重豊」さんがアルバイトをしていたことでも有名なラーメン店だ。
みん亭の魅力を一言で表すなら、“THE昭和の町中華”といったところだろう。年季の入った昔懐かしい雰囲気から、「とんねるずのみなさんのおかげでした」の人気コーナーをはじめ、数々のテレビ番組で紹介され、2階には芸能人のサイン色紙がズラリと飾られている。
そういった効果もあってか、昔からの常連客に加え若者も多く訪れるという、世代を超えて愛される人気店だ。
そんなみん亭を代表する看板メニューが、半ラーメンと半チャーハンのセット、その名も「ラーチャン」(税込990円)。食紅によってチャーシューを鮮やかに色づけた”赤いチャーハン”と、鶏ガラベースであっさりとした昔ながらの醬油ラーメンは最強のコンビといえる。半といえども、十分満足できるボリューム感も魅力的のセットメニューだ。
住所: 東京都世田谷区北沢2-8-8
アクセス: 小田急小田原線下北沢駅 東口より徒歩3分
営業時間: 11:30-22:00
定休日: 月曜(祝日の場合、翌日)
⑤ 貝麺 みかわ
日本料理出身の店主が炊く、丁寧な貝出汁
2021年オープンと比較的新しめながら、全国に姉妹店を展開する新進気鋭の貝だしラーメンのお店が「貝麺 みかわ」である。
国内ホテルの日本料理店での料理長を務めた後、独立してオープンされたというこのお店の一番のポイントは、あさり・蛤・帆立をじっくり丁寧に炊いた貝白湯スープだ。
テレビを始めとするメディアに多く取り上げられるラーメンは、まずはベースの「中華そば 塩」(税込880円)、あるいはそのトッピング違い(特製・味玉など)からいただきたい。
自慢の貝白湯に、こちらも時間のかかる牛骨の牛白湯をブレンド。塩は貝白湯の風味が立ち、醤油は牛の重厚感のある旨みが感じられる。
貝出汁のみを味わいたい場合は貝麺(貝白湯)がおすすめ。ベースの白湯に追加で帆立を追加炊き。貝だけとは思えない濃厚なスープに仕上がっている。
また期間限定麺も評判のお店で、「鰻と蛤のらぁ麺」や「万願寺唐辛子と山椒の冷やし貝麺」など、貝のベースを活かしながらも大きく雰囲気の違うメニューも。
久しぶりの下北なら覗いてみたくなる、新鮮さの失われないお店だ。
住所: 東京都世田谷区北沢2-25-4
アクセス: 小田急小田原線「下北沢駅」東口より徒歩3分
営業時間: 11:00-15:00 / 17:00-21:00
定休日: 年末年始(2024年は元旦のみ) ※SNSを要確認
⑥ 一龍(いちりゅう)
創業30年以上!下北沢で敦賀ラーメンを食らう
一龍は、福井県のご当地ラーメン「敦賀ラーメン」が味わえるお店。そもそも敦賀ラーメンとは、福井県敦賀市発祥の豚骨や鶏ガラベースのスープが特徴の醤油ラーメンのことで、一龍は創業1982年以来この地で伝統の味を守り続けてきた。
“中華そば”と書かれた赤提灯に”ラーメン”ののぼり旗が掲げられた外観は、ラーメン好きなら吸い込まれてしまいそうになるほど、哀愁が漂っている。さらに店内は、赤いイスが並べられたカウンターの14席のみで、まさに昔ながらのラーメン屋さんといった心温まる雰囲気だ。
一龍のベーシックな味を楽しむには、「中華麺」(750円)がおすすめだ。このお店特有の濃い目でパンチ力のある醤油スープは、一度飲むと何度も味わいたくなるほど癖になる中毒性が魅力。
麺は中細の縮れ面を使用することで、プリッとした食感の良さを演出している。さらにトッピングの紅ショウガが程よいアクセントになり、濃厚ながら最後の一滴まで満足できる一杯となっている。
住所: 東京都世田谷区北沢2-30-11 北沢ビル1F
アクセス: 小田急小田原線下北沢駅 東口より徒歩4分
営業時間: 11:30-21:00
定休日: 年中無休
⑦ なおちゃんラーメン
”ちゃん系”をしっかり体現 キレキレの中華そば
下北沢駅からは小田急南口から南口商店街の一本裏側。
「なおちゃんラーメン」は、神田の「ちえちゃんラーメン」を源流に、東京を中心に店舗を増やしている醤油ラーメンの一派、いわゆる”ちゃん系”ラーメンのお店である。
2022年の春オープンとちゃん系では比較的古いほうの店舗で、「ちゃんのれん組合」にも加盟している本流の”ちゃん系”が下北沢で味わえる。
「中華そば(850円)」とサービスライスの組み合わせは鉄板。丼なみなみに盛られた熱々のスープは張られた油膜で時間がたっても冷めづらい。
トロトロのきりたてチャーシューのおいしさや醤油のエッジが効いていることもあり、サービスライスを取らなかったことに後悔する人もちらほら。
また塩中華そばも評判がよい。こちらは特に塩チャーシュー麺にして、豚の旨みとともにすすっていただきたいパンチの強い一杯だ。
住所: 東京都世田谷区北沢2-12-7
アクセス: 小田急小田原線下北沢駅 東口より徒歩2分
営業時間: 11:30-22:30
定休日: 年中無休
⑧ スパイスラーメン 点と線.
人気スープカレー店が手掛ける”スパイシー新感覚ラーメン”
「スパイスラーメン 点と線.」は、以前カレー特集の記事でもご紹介した、札幌発祥の超人気スープカレー店「路地裏カリィ侍.」が展開する、新感覚スパイスラーメンのお店だ。
ラーメン屋とは思えない白を基調としたスタイリッシュで洗練された店内は、まるでカフェのようなおしゃれ空間が広がっている。普段ラーメン屋に1人で入りづらい!という女性の方でも気軽に立ち寄れる雰囲気の良いお店だ。
スープカレーの専門店として蓄えてきたスープやスパイスに関するノウハウ・経験を最大限に活かしてつくられたスパイスラーメンは、他店では真似できない唯一無二の一杯。
そんな独創的なラーメンを提供する「点と線.」の中でも必食のメニューは、やはり「スパイスラーメン」(税込1200円)だろう。野菜が色鮮やかに盛り付けらえた見た目も美しい逸品は、スパイスの香りと濃厚なスープの旨味が全身に行きわたる癖になる味わいだ。
エスニックなスープと、ゴボウやキクラゲといった食感の良いトッピングやプリっと感が堪らない太麺が混ざり合うことで、驚くほどのマッチング具合をみせる新たなラーメンと出会ってみてはいかがだろうか。
住所: 東京都世田谷区北沢3-34-2
アクセス: 小田急小田原線下北沢駅 北西口より徒歩5分
営業時間: 11:30-15:30 / 17:00-21:00
定休日: 不定休
⑨ 薬膳食堂ちゃぶ膳 下北沢店
全メニュー無化調・ヴィーガン仕様!ヘルシーな濃厚とんこつラーメン
下北沢駅から少々足を延ばした、閑静な住宅街でひっそりと営業している「薬膳食堂ちゃぶ膳」。こちらのお店は、ラーメンやカレーを中心に、パスタや餃子といった全てのメニューがベジタリアンやヴィーガン仕様となっている薬膳料理店だ。
さらにオーガニックの有機野菜のみを使用し、動物性食材や化学調味料も一切不使用という、徹底したコンセプトを掲げている。
そんなラーメンの文字とは正反対の印象を抱くちゃぶ膳の中で、一番人気のメニューが「濃口酵母ラーメン ドラゴン」(1,200円)だ。濃厚なとんこつラーメンをヴィーガンで再現することを理想とされていることから、もちろんこのラーメンにもオーガニック野菜や無化調の食材のみを使用。
豚骨独特の臭みや重みが排除されていながら、しっかり”とんこつラーメン感”も感じるため、十分満足できる一杯に仕上がっている。ヴィーガン仕様でこってりのとんこつラーメンを実現するという、まさに健康と美味しさを同時に追求した究極の一杯といえるだろう。
住所: 東京都世田谷区代田6-16-20
アクセス: 京王井の頭線「下北沢駅」西口より徒歩8分
営業時間: 12:30-15:00 / 17:00-23:00
定休日: 火曜