開国の香り残る関内でランチをいただく
神奈川県横浜市中区にある関内。その名前は安政五カ国条約によって横浜に開かれた開港場、いわゆる外国人居留地の「関所の内」のエリアだったことに由来する。江戸時代に全く見たことのなかった外国人がこの地に訪れ、闊歩する姿を見た侍や商人たちが影響を受け、「散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」に至る歴史の舞台となった土地でもある。
また、現在は横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアム、通称ハマスタの最寄り駅としても知られている。実はこのハマスタも、明治時代に外国人居留地内に開かれたクリケット場が由来となっている。戦前の、ルー・ゲーリッグやベーブ・ルースらを擁するアメリカ大リーグ選抜軍と沢村賞に名を遺す沢村栄治を擁する日本代表チームでの日米親善試合は、ハマスタの前身である横浜公園平和野球場でも行われており、これをきっかけに日本の職業野球が始まったともされている。
歴史の転換点の舞台だった街、関内。明治維新の時代に定着した牛鍋を代表とする食事から、会席料理に洋食、蕎麦にラーメンまで幅広いランチを紹介したい。
【食べログ高評価】関内のおすすめランチ
①関内エリア、満足のコスパランチ6選
②関内の今日行ける贅沢ランチ8選
③特別な日に、予約していきたい高級ランチ5選
関内エリア、満足のコスパランチ6選(目次)
店舗 | 特徴と内容 | 平均予算 |
①中華蕎麦 時雨 | 中華蕎麦につけ蕎麦、澄み渡る二刀流 | 1000-2000円 |
②華隆餐館 | 手軽に味わえる、四川料理の地力 | 1000円前後 |
③ラ フィーリア デル プレジデンテ | コスパ抜群◎ 本格ピッツァランチを1000円で! | 1000-2000円 |
④アルペンジロー 本店 | ランチに名店オリジナルスープカレー | 1000-2000円 |
⑤関内苑 本店 | 関内エリア随一のコスパ焼肉ランチ | 1000-2000円 |
⑥J’s Store | 本格タイ料理に舌鼓 | 1000-2000円 |
① 中華蕎麦 時雨
中華蕎麦につけ蕎麦、澄み渡る二刀流
各メディアで紹介されたつけ蕎麦とこだわりの中華蕎麦を提供する「中華蕎麦 時雨」さんは、伊勢佐木長者町駅が最寄りだが、JR関内駅からも徒歩5分程度の立地。
2018年から6年連続で「食べログラーメン百名店EAST」に選出されているこのお店は、看板メニューの「中華蕎麦」に「塩蕎麦」、「つけ蕎麦」や「坦々蕎麦」を提供する超人気ラーメン店だ。
「中華蕎麦」「塩蕎麦」はそれぞれの出汁のおいしさをまろやかさの中にしっかり感じる、端正で美しいラーメンと人気。
一方テレビでも紹介された「つけ蕎麦」は、二種類の小麦にこだわった自家製のコシのある太麺と鶏と魚介のスープが相性抜群。特製トッピングは肉だけでも5種類!毎回頼みたい豪華さだ。スープ割りも日によって変わるなど、リピートする理由も十分。
中華蕎麦とつけ蕎麦、どちらかに妥協することのないお店。ぜひ二度、訪店して試していただきたい。
住所: 神奈川県横浜市中区不老町2-10-5 三陣ビル 1F
アクセス:
JR関内駅南口から徒歩5分
横浜市営地下鉄ブルーライン 伊勢佐木長者町駅から徒歩3分
営業時間:
[月曜-土曜]11:00-14:00/18:00-21:00
[日曜]11:00-14:00
定休日: 不定休
② 華隆餐館
手軽に味わえる、四川料理の地力
華隆餐館は、関内駅北口から徒歩7分ほど、首都圏を環状につなぐ国道16号線沿いの四川料理のお店だ。
看板メニューは刀削麺。こねた生地を刀で削り鍋に落とすといった麺の製法である刀削麺には味に決まりはないが、ジャージャー麺や担々麺など、幅広の刀削麺に合うとろみのついたスープのメニューが多い。
四川料理といえば、食材が豊富でなく寒く乾燥した地方によくみられる香辛料を用いた辛い味付けが特徴。麺の辛さは1回+50円で追加することができる。大腸(ホルモン)刀削麺など、変わり種の刀削麺メニューも存在する。
中華街からは離れた立地だが、気取らないネイティブな空気のお店。ふらっと訪れたなら刀削麺を。辛い中華が好きなあなたは辛めをお願いして本気の四川料理に挑戦してみては。
住所: 神奈川県横浜市中区長者町5-71-1 エスポワール伊勢佐木長者町 1F
アクセス:
JR根岸線関内駅北口下車 徒歩7分
横浜市営地下鉄ブルーライン伊勢佐木長者町駅下車 徒歩4分
営業時間: 11:00-15:00/17:00-23:00
定休日: 月曜
③ ラ フィーリア デル プレジデンテ (LA FIGLIA DEL PRESIDENTE)
コスパ抜群◎ 本格ピッツァランチを1000円で!
みなとみらい線馬車道駅と、JR根岸線関内駅に挟まれたイタリアン激戦区にあるピザの人気店が「ラ フィーリア デル プレジデンテ」さん。
落ち着いた店内で窯から提供されるのはトマトとチーズをばっちり味わえる本場のピザだ。本場イタリア・ナポリでも人気のこのお店のメニューにはトマトやチーズがベースのピザがズラリと並ぶ。
提供されるピザはもちろん焼き立てで、皮の焦げ目から立ち上がる香りには「これを食べに来たんだ」と口に運ぶ前に高揚させられてしまう。チーズ、トマトソースの味も間違いなし。追加料金で水牛モッツァレラに変更することもできてしまう。
地中海の陽光感じる本格ピザ、なんと平日限定ランチであれば定番ピザにサラダドリンク付きで1,000円で食べられてしまう!百名店にも選ばれるピザ、ぜひ食べていただきたい。
住所: 神奈川県横浜市中区常盤町5-59
アクセス:
JR根岸線 関内駅北口 徒歩6分
みなとみらい線 馬車道駅 徒歩4分
営業時間: 11:30-15:00(L.O.14:30)/17:00-23:00(L.O.22:00)
定休日: 月曜・火曜
④ アルペンジロー 本店
ランチに名店オリジナルスープカレー
関内駅南口からは徒歩10分ほど。横浜市営地下鉄の伊勢佐木長者町駅と、阪東橋駅の間ほどに位置するスープカレーの名店「アルペンジロー 本店」。ランタイムでは、そんな名店のスープカレーをお得なランチセットとして楽しむことができる。
北海道のスープカレーと比較して、「アルペンジロー系」とすら評される独特なスープカレーで人気のこのお店。
グランドメニューとして提供される「ステーキカリー」も見た目から食欲をそそるが、おすすめしたいのは「炭火焼ハンバーグカリー」。カレー店と思ってなめてかかってはいけないハンバーグのクオリティに、スープカレーの相性が抜群。
肉のうまみとカレーのコクが合わさり、飯盒(はんごう)で提供されるご飯もあっというまになくなってしまう。ランチと一転、高級カレーも提供されるディナーもあわせておすすめできるお店だ。
住所: 神奈川県横浜市中区弥生町3-26
アクセス:
JR根岸線 関内駅北口から徒歩10分
横浜市営地下鉄 伊勢佐木長者町駅or阪東橋駅から徒歩5分
営業時間: 11:00-15:00(L.O.14:30)/17:00-21:30(L.O.21:00)
定休日: 月曜(月曜が祝日の場合、翌火曜休み)
⑤ 関内苑 本店
関内エリア随一のコスパ焼肉ランチ
関内駅南口からほど近く、国道から新横浜通りの次を左折したところにある老舗焼肉店が「関内苑 本店」だ。
焼肉店には珍しく多くのランチメニューが用意されているランチにお勧めのお店で、ほとんどのランチメニューが1000円前後で楽しむことができる。
韓国焼肉のこのお店、ランチメニューにも石焼ビビンバやコムタンにスンドゥブチゲなどの韓国料理メニューが目立つ。人気の和牛定食などもあり、肉を焼くランチも焼かないランチも値段に釣り合わないハイクオリティなものばかり。
サラリーマンの一人めしも多く見かける、愛されるランチ定食のお店と言えるだろう。
住所: 神奈川県横浜市中区羽衣町2-5-14
アクセス: 関内駅北口から徒歩3分
営業時間: 11:00-23:15
定休日: 年中無休
⑥ J’s Store
本格タイ料理に舌鼓
関内駅から徒歩15分少々。京浜日ノ出町駅と横浜市営地下鉄伊勢佐木長者町駅の間あたりにあるタイ料理のお店が「J’s Store」。
深夜1時まで営業しているこちらのお店、ランチタイムではお得なセットメニューを楽しむことができる。
人気メニューは、今やタイ料理の顔となった「ガパオライス」だろう。ひき肉と野菜に施された塩辛い味付けは次のご飯を誘いこみ、がつがつと食べ進めたくなってしまう。
そんなガパオライスに春雨サラダ、生春巻きがついたAセットをはじめとするセットメニューは、全て1,450円。タイ料理好きには堪らないランチをぜひ。
住所: 神奈川県横浜市中区末吉町1-23 ボナールイセザキ1F
アクセス:
JR関内駅北口から徒歩12分
京浜急行本線日ノ出町駅出口から徒歩約5分
横浜市営地下鉄ブルーライン阪東橋駅出口3Aから徒歩約6分
営業時間: 10:00-翌1:00
定休日: 木曜