プログラミングの勉強を独学で始めようとしている人のなかには「どうやって学べばいい?」「何から始めればいい?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
独学でプログラミングを学ぶには、いくつかのコツが重要です。
この記事では、プログラミング学習を独学で学ぶ際の基本的な知識やロードマップ、メリットやデメリットについて解説します。
プログラミング学習におすすめのサイトも紹介するので、プログラミング学習を検討している人や独学での学び方が分からずに不安になっている人は、ぜひ参考にしてください。
独学で挫折するのが不安なら、プログラミングスクールの利用を検討しましょう。
プログラミングスクールは、挫折しにくいカリキュラムやメンターによるサポートが充実しています。
プログラミングの副業やエンジニア転職など、最短であなたの目的を達成できる可能性が高いです。
※2024年12月時点での情報
そもそもプログラミングの独学は可能?無料でもできる?
プログラミングは、お金をかけずに学ぶことが十分に可能です。
近年では無料で学べるサイトや動画が豊富にあるため、無料コンテンツを活用することでスキルを習得できます。
ただし、独学で学ぶ際には以下のような注意点があります。
挫折せずにしっかり学べるように、ポイントを把握しておきましょう。
プログラミングを独学する目的と学ぶ言語を明確にする
独学でプログラミングを学ぶ場合は、目的や学びたい言語を明確にしてから着手しましょう。
手当たり次第で取りかかると学習の道筋が不明確になり、挫折するリスクが高まるため注意が必要です。
プログラミング言語を習得すると、システムエンジニアとして活躍したりプログラミングの副業にも挑戦できたりと、さまざまな場面で活躍できる可能性が高まります。
ただし、プログラミングといっても開発分野によって相性の良い言語が異なるため、需要の高い言語や自身の目標に合った言語を選ぶことが重要です。
人気のある代表的なプログラム言語は、以下の通りです。
- Python:AI開発、アプリケーション開発
- Ruby:Webアプリケーション開発
- Java:Androidアプリの開発、Webサイト制作
- JavaScript:ウェブアプリケーション、Webサイト制作
- PHP:バックエンドの開発
- HTML/CSS:ウェブページを作成するための基本的な技術
需要の高い言語ほど情報も多いため、初心者でも独学しやすいメリットがあります。
プログラミングの独学で挫折しないコツ
挫折せずにプログラミングスキルを学ぶには、以下のようなコツが必要です。
- 少ない時間でも毎日継続する
- 達成可能な小さい目標を設定する
- コミュニティに参加する
プログラミングを独学で学ぶ際に一番大切なのは、継続することです。
短時間でも毎日学習時間を設けることで少しずつできることが増え、モチベーションを高められます。
学習した内容を日常的に繰り返し学び、スキルを習得しましょう。
目標を設定する際は大きな目標を立てがちですが、まずは小さな目標を設定し、少しずつステップアップすることが大切です。
小さい目標をクリアしていくたびに成功体験を積み重ね、自信がつくことで継続力にもつながります。
ただし、どうしても1人での学習が難しい場合はコミュニティに参加し、質問や情報交換できる場を設けて励まし合いながら学ぶのがおすすめです。
独学でも挫折せずにプログラミング学習ができるように、工夫しながらスキルアップにつなげましょう。
プログラミングの独学は何から始める?初心者向けロードマップ
プログラミング初心者は「何から始めればいいのか分からない」という人がほとんどです。
初心者が独学でプログラミングスキルを学ぶために必要なロードマップを以下の5つに分けて紹介します。
独学でもプログラミングスキルを習得できるように、しっかり学びましょう。
①需要が高いプログラミング言語を選ぶ
まずは、需要が高いプログラミング言語を選ぶ必要があります。
言語を選ぶ際は、スキル習得後に就きたい職業や作ってみたいサービスに合わせたプログラミング言語を選びましょう。
AIやアプリケーション開発がしたい人はPython、Androidアプリの開発やWebサイト制作がしたい人はJavaなど、つくりたいものから言語を絞ると選びやすくなります。
需要が高いプログラミング言語から選択するのもおすすめです。
上記で紹介した6つ(Python・Ruby・Java・JavaScript・PHP・HTML/CSS)は人気のプログラミング言語のため情報が多く、学びやすい点が魅力です。
特にPythonやRubyは難易度が低く、学びやすい特徴があります。
Pythonは文法がシンプルで分かりやすく、AIやデータ分析の増加により需要が高い傾向です。
さまざまな開発に使用できるため、プログラミング言語の選定に迷った際はPythonから学んでみると良いでしょう。
Rubyは日本語の情報が充実しており、初心者の独学に向いています。
さまざまな言語がありますが使用用途が異なるため、自身の目的や難易度、ニーズに合わせた言語を選びましょう。
②独学の方法を決める
言語が決まったら、どのような方法で学んでいくかを決めましょう。
プログラミングを独学で学ぶには、主に書籍や動画を使用したり、オンライン講座を受講したりする方法などがあります。
最近ではプログラミングを学習できるサイトやアプリが数多く存在し、質も高くなっている傾向です。
さまざまな学習方法から自分に合うものを選ぶことで、独学でも学びやすい環境が整えられます。
コンテンツの特徴や学習環境に適しているかなどはそれぞれで異なるため、複数のものを比較してから決めるのがおすすめです。
③プログラミング言語の基礎学習を進める
学習方法や言語が決まったら、基礎学習を始めましょう。
まずはプログラミングの基礎概念を理解することが重要です。
基礎学習で学ぶべきものは、ループ処理や文法、変数・条件分岐などの内容です。
CodecademyやUdemy、Progateなどのプラットフォームを活用し、書籍などを読みながら基礎学習を進めましょう。
上記のような基礎的な知識を学んでも理解が難しい場合は、実際に書いて学ぶ方法もおすすめです。
インプットするだけでなく実際にコードを入力しながらアウトプットすると、スキルが身につきやすくなります。
④コードを模写する
基礎知識の学習が終わったら、実際に使用されているWebサイトのコードを模写してみましょう。
実際に学んだコードの言語を入力することで、アウトプットの機会にもつながります。
お手本があると違いがすぐに判断できるため、答えを見つけやすくなり、スキルが向上します。
さまざまなサイトを模写することでコーディングスキルを効率よく身につけられるだけでなく、達成感を感じられる機会につながるでしょう。
Webサイトを模写する際のポイントは、写すだけの作業にならないようにすることです。
使用されているコードを読み解き、どのように動作しているのかを理解しながら模写することで理解度も高まります。
エラーが出た際は動かない原因を分析し、修正しながらスキルを身につけましょう。
⑤独自のサービスを作ってみる
基本的な言語の使い方を学んだら、実際に独自のサービスを作成してみましょう。
プログラミングは知識を理解するだけでなく、実際に開発していくことでスキルが身につきやすくなります。
ただし、いきなり難しいサービスを作ろうとすると挫折するケースもあるため、初めは簡単なものから開発するのがおすすめです。
学習した言語や知識を活用し、できる範囲の開発から取り組みましょう。
それでも難しい場合は既存のサービスの一部を模倣してつくり、モチベーションを下げずにアウトプットしくことが大切です。
プログラミングの独学におすすめのサイト5選
独学でプログラミングを学ぶためのおすすめのサイトは、以下の5つです。
以下は、簡単に上記5つのサイトの特徴をまとめたものです。
サイト名 | 無料プラン | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|---|
Progate | ○ | 初心者に優しいコードを書きながら学べる道のりの沿って学べる | https://prog-8.com/ |
ドットインストール | ○ | 3分動画で隙間時間を活用できるレッスン内容が豊富オンラインで仲間と一緒に実践できる | https://dotinstall.com/ |
paiza | ○ | ゲーム感覚でスキルアップできるストーリーの手順に沿って効率的に学べるスキルに合わせてコースが選べる | https://paiza.jp/ |
エンベーダー | ○ | ブラウザ上でのサーバー構築学習ができるインフラ技術に特化した内容が学べる初心者でも使いやすい | https://envader.plus/ |
Udemy | ○ | さまざまなコースから選べる評価の可視化により失敗しにくい30日間の返金保証付き | https://www.udemy.com/ja/ |
サイトによって強みや学べる内容が異なるため、自身にあったサイトを選び、プログラミングスキルを習得してください。
Progate
Progateは、初心者向けのオンラインプログラミング学習サイトです。
イラスト中心のスライド形式で、難しい用語や概念もシンプルに説明されているため、プログラミング初心者でも安心して学べます。
スライド形式は、理解が難しい箇所があった際も繰り返し復習ができる強みがあります。
すぐに実践しながら学習できる点も、Progateの魅力です。
ブラウザ上で直接コードを書いて実行できる環境が用意されているため、環境構築が不要で、すぐに学び始めることが可能です。
自分でエラーを解決できる能力が身につくため、スキルの獲得や自信につながります。
言語の種類も豊富で、HTMLやCSS、JavaScriptやPython、Rubyなどの人気の言語はもちろん、さまざまなプログラミング言語に対応しています。
自分で創れるようになるための必要な順序で構成されているため「何から始めれば良いか分からない」という人にとって最適です。
Progateは、手軽に始められる点や視覚的に学習できる点で、プログラミング初心者に特に適しているサイトです。
ドットインストール
ドットインストールは、短時間で効果的に学習できるプログラミング学習プラットホームです。
各レッスンは約3分の短い動画で構成されているため、段階的に学べます。
隙間時間を活用して効率的に学べるため、忙しい人でも継続しやすい点が大きなメリットです。
言語は、HTMLやCSSをはじめ、さまざまな人気のプログラミング言語や技術に対応したレッスンがあります。
ホームページやWebサービスの制作を通して実践的に学ぶことができ、ゲーム制作やデータ分析、機能学習/AIに使用される言語まで幅広くカバーしています。
分からない点は現役のエンジニアに質問でき、オンラインで仲間と一緒にスキルを身につけられるため、挫折しにくい環境が整っている点もおすすめのポイントです。
ドットインストールは、短時間で効率的に学べる動画コンテンツが特徴で、初心者から中級者まで幅広い学習者に適したプラットフォームです。
paiza
paizaは、プログラミング学習とエンジニアへの就職支援を行うオンラインプラットフォームです。
コースは、以下の4つから選べます。
- paiza転職:スキルレベルに応じた転職サービス
- paiza新卒:新卒向けのプログラミング就活支援サービス
- EN:TRY:エンジニア経験が浅い人の転職サービス
- paizaラーニング:オンラインで学べるプログラミング入門サービス
paizaでは、独自のプログラミングスキルチェックにより6段階にランクを分けるシステムがあるため、実力を客観的に評価できます。
企業へのアピールとしても利用できるため、就職活動や転職時に有効です。
オンラインでプログラミングを学習できるpaizaラーニングでは、講座がストーリーに分けられている点が特徴的です。
目標ややりたいことに合わせた特定のレッスンが組み合わされているため、ストーリー通りに学習を進めることで目標を達成するためのスキルが身につきます。
ゲーム感覚でプログラミングの問題を解いてスキルを向上させられるため、初心者でも挫折しにくく、楽しみながらスキルの習得が可能です。
paizaは、実践的な学習環境とスキルの証明機能を組み合わせたプラットフォームであり、特に転職やキャリアアップを目指すエンジニアに適しています。
エンベーダー
エンベーダーは、インフラエンジニアを対象とした学習プラットフォームです。
総ユーザー数10,000人を突破している人気のサイトで、サーバー構築やLinuxの基礎をブラウザ上で実践的に学べます。
環境構築が一切不要で1クリック5秒で起動するため、IT初心者でも簡単に学習を開始できる点も魅力的です。
初心者におすすめの体験コースから応用コースまであり、そのなかでも初級から上級で分けられているため、自身のレベル感に合わせて効率的に学べます。
サーバー関連の学習は初心者にとってハードルが高い場合が多いですが、初心者でもスムーズに進められるような仕組みが整っています。
エンベーダーは、インフラエンジニアを目指す人や実践的なスキルを手軽に学びたい人にとって、有益な学習環境を提供しているサイトです。
Udemy
Udemyは、世界中の16,000以上の企業と学習者に対して、多様なオンラインコースを提供するプラットフォームです。
プログラミングやデザイン、ビジネス、マーケティング、フィットネス、音楽など、幅広い分野にわたるコースが提供されており、25万以上のコースが学べます。
豊富なコースから選べることで、興味がある分野やスキルのレベルに合わせた学習が可能です。
Udemyのコースは、評価が可視化されている点も魅力的です。
講師人やコースの評価が数字で示されているため評価の高いものを選ぶことができ、合わなかったり失敗したりする可能性が軽減できます。
全てのコースで30日間の返金保証付きになっている点も、継続や技術の習得に不安が多い初心者にとって魅力的です。
Udemyは手軽に幅広いスキルを学びたい人にとって、非常に有益なプラットフォームです。
プログラミングを独学するメリット・デメリット
プログミングを独学で学ぶには、良い面もあれば悪い面もあります。
特徴をきちんと把握することで学習後の後悔が減らせるため、事前に理解することは非常に重要です。
- コストが低い
- 自分のペースで学べる
- 実践的なスキルが身につく
独学のメリット・デメリットを把握し、自信を持ってプログラミング学習を進めましょう。
プログラミングを独学するメリット
独学でプログラミングを学習するメリットは、主に、以下の3つです。
- コストが低い
- 自分のペースで学べる
- 実践的なスキルが身につく
独学の場合、低コストで学習できる点が大きなメリットです。
プログラミング言語は無料で学べるソフトやYouTube、ブログなどがあり、書籍やサイトなどでも低価格で学べます。
自分のスケジュールに合わせて、好きな時間に学習ができる点も強みです。
学校や講座のように決まった時間に縛られることなく自分のペースで進められるため、仕事や学業との両立がしやすいです。
プログラミングを独学で学ぶ際は、自らプロジェクトを作成しながら学習することが一般的です。
自身でトライアンドエラーを繰り返すことで、実践的なスキルを身につけられるメリットがあります。
プログラミングを独学するデメリット
独学でプログラミングを学ぶ際のデメリットは、以下の3つです。
- 挫折しやすい
- スキルの獲得に時間がかかる
- 学習方法が間違っている場合に気づきにくい
独学は指導者や仲間からのフィードバックやサポートが不足しているため、学習意欲を保つことが難しく、挫折しやすい点が大きなデメリットです。
学習が停滞したり難しい問題に直面したりした場合にモチベーションの低下が学習の妨げになることも。
独学では、間違ったコードを書いても指摘してくれる人がいないため、非効率的な学び方やミスを修正できないことがあります。
特に、初心者にとっては適切なフィードバックがない場合、スキルの向上に時間がかかるため、早く目標を達成したい方にとってデメリットになる場合が多いです。
挫折するのが怖い人は、プログラミングスクールに通うことを検討しましょう。
関連記事:プログラミングスクールおすすめ27社を厳選して紹介【2024年12月最新版】
プログラミングの独学でよくある質問
プログラミングを独学で学ぼうと検討している人が気になる、以下の4つの質問に答えます。
疑問点を解消し、自信を持って独学で学べるように理解しておきましょう。
未経験からプログラマーになるのは何歳まで可能?
未経験からプログラマーになる際の年齢には、特に明確な制限はありません。
多くの企業や業界では年齢よりもスキルや実績が重視される傾向があるため、どの年齢でもプログラマーになるチャンスがあります。
ただし、雇用形態によっては、就職のしやすさなどに年齢が影響する場合もあります。
パートや副業、フリーランスの場合は大きく影響しませんが、就職や転職でプロブラマーを目指している場合は30代以上になると難しいケースがあるため、雇用形態の選択を工夫しましょう。
中学生におすすめのプログラミングサイトは?
中学生におすすめのプログラミングのサイトは、シンプルなテキストで楽しく学べる内容が整っているサイトが最適です。
以下は、基礎からしっかり学べる人気のサイトです。
- Progate
- Code.org
- ドットインストール
- Paizaラーニング
スライド形式のものや短時間で学べる動画、ゲーム感覚で学べる子ども向けサイトなど、さまざまなプラットフォームがあります。
中学生が独学でプログラミングを学ぶ際は、目的や言語、難易度などもチェックして選びましょう。
無料プランがあるサイトも失敗した際のリスクの軽減につながるため、おすすめです。
プログラミングを独学できる人は天才?
プログラミング学習は多くの方が挫折してしまうため、独学で学べる人は天才と言われることもあります。
しかし、天才だけが独学でプログラミングを学べるわけではありません。
確かに、プログラミングを独学で学べる人には、問題を解決する能力や学習意欲が強い場合が多いですが、それが天才であることを意味するわけではありません。
特に、今の時代は豊富な学習リソースがあるため、独学を支援する環境が整っています。
プログラミングを独学で学ぶ場合は時間と労力が必要ですが、努力次第では誰でも学べるスキルです。
無料プログラミングスクールはやめた方がいい?
無料のプログラミングスクールにはメリットもありますが、慎重に検討すべきケースもあります。
無料で学べるプログラミングスクールには、初心者や基本的な知識を得たい人にとって質の高い教材が提供されており、金銭的な負担もないため非常に魅力的です。
しかし、講師やサポートの質が低い場合がある点や、無料で学ぶことによりモチベーションが低下し、挫折する可能性がある点は留意しておかなければいけません。
無料のプログラミングスクールはコストを抑えたい人にとっては良い選択肢ですが、受講内容の質やサポート体制が良くない場合もあるため、慎重に選ぶことが大切です。
プログラミングスキルは独学でも習得できる
プログラミングスキルは、独学での習得は十分に可能です。
インターネット上には学習リソースが豊富に存在するため、独学でも効果的にプログラミングを学べます。
ただし、独学は自分のペースで進められる一方で、自己管理やモチベーションの維持が難しい場合があります。
定期的に目標を設定し、計画的に学習を進めることが成功の秘訣です。
1日1時間でも良いのでコースを進めたりコードを書く時間を確保したり、習慣を作ることで効率的に学習ができます。
プログラミングを独学で学ぶ場合は目的をしっかりと持ち、学習時間を習慣化してスキルの習得を目指しましょう。