「介護職の仕事がきつくてストレス…」「転職したいけれど、今の仕事が忙しすぎて、新しい職場を探せない…」などと、悩んでいませんか?
介護職で転職を考えていても、いざ転職する!という段階になると、どうしても不安を感じたり、本当に転職して良いのか心配になったりする方は多くいらっしゃいます。
このページでは、今回は転職のプロとして多くの求職者の転職相談に乗ってきた筆者が、実際に転職した介護職の方々がどんな悩みを抱えていたかを踏まえ、後悔しない介護職転職を実現するためのノウハウをご紹介します。
- 介護職は他の職業よりもストレスを感じやすい!
- 介護職が転職前・転職中・転職後に悩んだこと|解決策も紹介
- 介護職が転職に悩んだときにやるべき3つのこと
- 介護職が転職に失敗しないために
- 介護職求人を探している人におすすめの転職サイト4選
- そもそも転職サイトを使うべきたった1つの理由
- 転職サイトを使う際に注意すべき6つのポイント
- 【図解】転職サイト利用の流れ
この記事を読めば、介護職の転職にはどういった悩みがつきものなのか、そして後悔のない転職活動をするにはどうしたらいいのかがわかるようになります。
<2024年9月:介護転職の最新情報>
コロナ禍による不況で、有効求人倍率は低下し続けており、転職の難易度は日を追うごとに高まっています。
特に好条件の求人であるほど競争が激しくなるので、ライバルに差をつけるためにも、転職のプロの力を借りて、しっかりと対策を行いましょう。
- このページを見ながら、複数の転職サイト(『レバウェル介護(旧:きらケア)』『かいご畑』など)に登録する
- それぞれのエージェントから連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
- 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける
未だかつて誰も経験したことのない事態だからこそ、周囲よりもいち早く行動を開始し、戦略的に転職活動を行っていくことが重要です。
1.介護職は他の職業よりもストレスを感じやすい!
介護職は、他の職業に比べてストレスを感じやすい職業です。
厚生労働省の調査によると、精神障害による労災請求件数の多い業種では、社会保険・社会福祉・介護事業が1位にランクインしています。
順位 | 業種 | 件数 |
1位 | 社会福祉・介護事業 | 85 |
2位 | 医療業 | 84 |
3位 | 情報サービス業 | 59 |
4位 | 道路貨物運送業 | 45 |
4位 | その他の小売業 | 45 |
出典:「脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況について」(厚生労働省)
また、精神障害による労災請求件数の多い職種では、介護職は5位にランクインしています。
順位 | 職業 | 件数 |
1位 | 一般事務従事者 | 211 |
2位 | 商品販売従事者 | 99 |
3位 | 営業・販売事務従事者 | 82 |
4位 | 自動車運転従事者 | 57 |
5位 | 保健師、助産師、介護職 | 51 |
出典:「脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況について」(厚生労働省)
上記から、実際に介護職はストレスを感じやすい職業であり、以下のように介護職として働く方々がストレスを感じているという口コミが多数ありました。
介護職は人間関係のストレスと高齢者からの暴言暴力がキツい
頑張っても報われない気がする
18で介護はやっぱりきつい
なんか、もう辞めたい
利用者さんは私に暴力振るうは暴言吐くはでストレス。
新人だから新人なりに頑張ってるのにおばあちゃんが「ろくに仕事してないくせに」って叫んで…
涙しか出ない。
介護職の仕事は責任が重く、ストレスを抱えやすい
滅茶苦茶難しいというか、解すのにこっちも疲れて共倒れしそうで怖い。
「給料良く見せて実は少ないし、人間関係悪くて常に他人に擦り付け合うし、何より責任の重さに耐えられない。」つまりこういうことだった。
以上のように、介護職は、人間関係、労働環境、業務内容などからストレスを感じやすい職業だと言えます。
もし今の職場にうんざりしている場合は、他の施設への転職も考えてみましょう。
この記事の5章『介護職求人を探している人におすすめの転職サイト4選』で紹介している『レバウェル介護(旧:きらケア)』や『かいご畑』などは、大手の転職サイトですので、気に入ったものがあれば登録しておくことをおすすめします。
次に、口コミの中でも特に多かった介護職の悩みを紹介します。
2.介護職が転職前・転職活動中・転職後に悩んだこと|解決策も紹介
介護職の仕事に対する悩みの中でも特に多かったものを、在職期間中、転職活動中、転職後の期間ごとの悩みに分類しました。
ここからは職場の人間関係や辞められないという悩み、転職がなかなか思うようにいかないといった悩みなどを口コミと共に紹介していきます。
A.在職期間中の悩み
ここでは、在職期間中の介護職の悩みを大きく分けて6つに分類しました。
それぞれ紹介します。
A-1.職場の人間関係に関する悩み
介護職の世界は女性が多い職場であることもあり、人間関係に関する悩みがとても多いです。
もちろん良い職場もあるし、私も一時期悩んだのですが
あまりに介護職の人間関係の嫌な思い出が多すぎて…戻るのが怖いって気持ちもあります
この「職場は」私には合ってないことが正しいことも多いと思う。私も今の介護職に転職して満足度は高いけど正直前の業種でも職場の人間関係がもっと良ければ続けていたかな。
このように、先輩との上下関係や同僚・後輩への接し方など、人間関係の悩みは後を絶ちません。
以下に人間関係を上手く築くための5個のポイントを紹介しますので、転職を考える前に、1度実践してみましょう。
介護職の人間関係を円満にする5つの心理学的テクニック
1.相手とできるだけ長い時間一緒に過ごす
心理学用語では単純接触効果と言い、人は自分に馴染みのある人を好む傾向にあります。
そのため、できるだけ長い時間相手と過ごすことで親しい人だと思ってもらいやすくなります。
2.相手を陰で褒める
心理学用語では自発的形質転移と呼ばれている手法で、人は他の人が褒められていても、自分が褒められている時と同じく、脳内ではドーパミンという脳内物質が分泌され、快いと感じます。
3.常に、元気でポジティブな発言をする
心理学用語では情動感染と言い、人は周りの人の声・表情・動きなどに反応し、それに伴い情動も感染することがわかっています。
そのため、あなたが元気に振舞えば、相手も同じように振舞ってくれるようになる確率が高くなります。
4.相手の感情に共感する
心理学用語では類似性の法則といい、人は共通点を持つ相手に親近感を覚えます。
よく耳にする、相手と共通の敵をつくると仲良くなれるという例は、類似性の法則を応用したものです。
5.相手のことを好きなフリをする
心理学用語では認知的不協和といい、相手があなたから嫌われていると感じている際にとても効果を発揮します。
人は、嫌われていたはずの相手から好意を受けると、「自分のことを嫌いだったはずなのになぜ?」という疑問が浮かび、そのモヤモヤを解消するために、最初から自分は嫌われていなかったと思い込みます。
その際に、相手からの印象も自然と上がるため、関係が上手くいくようになります。
それでも職場環境に改善が見られないようであれば、素直に転職を検討するのがおすすめです。
A-2.辞められないに関する悩み
今の職場を辞めたいが、辞められないという介護職はとても多いです。
介護職が今の職場を辞められないのには、様々な理由があります。
毎日自分が虐待しちゃいそうになる恐怖と戦いながら
休憩仮眠も無い夜勤も毎日やってる
でも、介護は慢性的に人手不足で
辞めたいけど辞められない現状なんです
怖くなり辞める介護職は後を絶たない
そしてまた人手不足
辞めたくても辞められない、本当に辞めるべきなのかわからない、という場合には、1度転職のプロに本当に今の職場を変えるべきかを相談してみましょう。
5章では、介護職におすすめの転職サイト4選を紹介していますが、どのサイトも無料で転職の相談をすることができるため、まずは登録だけでもしてみることをおすすめします。
もし退職の意志が固まっている場合には、以下の5つのマナーに注意し、円満に退職できるようにしましょう。
介護職が円満に退職するためのマナー5選
- 繁忙期を避けて退職する
- 退職の理由に職場の不満などを言わない
- 自分業務を引き継いでくれる人ができてから退職を伝える
- 退職の1~3ヵ月前から退職希望を伝える
- 自分の直属の上司に伝える
上記を実行しても辞められない場合は、以下の記事を参考にしましょう。
A-3.労働環境に関する悩み
介護職が現在の職場を辞めようと考えるきっかけになる代表的な原因の1つに、過酷な労働環境があります。
介護職は日勤と夜勤が混在するため生活リズムが取りづらく、身体的負荷がかかる職業です。
しかし、特養や老健などの施設では、ほとんどの場合夜勤を避けては通れません。
他にも人手が足りず体調不良でも休みにくい、労働環境と給与が見合っていないなどの意見が見られました。
これは介護職の現実な叫び。
これから、介護需要増大の日本にとってとてもシビアな問題。
私が介護職を辞めた理由
フルタイムで働いて手取り11万
休みもほぼなし
賃金がアップしていくわけでもないし、将来の希望もなし。
うつ病になり、仕事を退職後に介護職になったのか、介護職をしたことによりうつ病になったのは不明です。
職場の人間関係等の労働環境も悪いのかも知れませんね。
夜勤などもあり仕事は疲れから人間関係が悪化しがちです
当たり前のことですが、過酷な労働環境の中で働き続けることは、仕事へのモチベーションが下がったり、不満がたまったりと多くの弊害をもたらします。
ですが、介護職としてある程度のキャリアを積んでいる方であれば、日勤だけでも今と同じ給与をもらえる案件を見つけることができるケースもあります。
5章では、介護職におすすめの転職サイト4選を紹介していますので、まずは求人をのぞいてみよう、くらいの軽い気持ちで登録してみると良いでしょう。
また、休みにくい職場では、もちろん産休や育休も取りづらいことが多いです。
産休や育休時にもらえる手当は、その職場での経験年数に左右されることが多々あるため、今後、結婚や出産の予定がある方は、休みを取れる職場へ早めに転職することをおすすめします。
A-4.結婚・家庭に関する悩み
結婚を機に、または子どもができ、子育てに費やす時間を捻出したいと考える方は多いです。
その結果、転職を考えるものの、本当に今転職していいのかどうかについて悩んでいる方が数多くいます。
結論から言うと、転職は結婚前にしておいた方が良いです。
理由は、結婚後に転職をし、新しい職場で歴が浅い状態で育休や、産休に入ると、もらえる手当てが少なくなってしまうためです。
結婚を機に転職をすると考えている方も多いと思いますが、産休・育休などのことを考えると、結婚をしてからの転職では、産休・育休に入るまでに新しい職場での歴を積むことが難しいため、結果損してしまうケースが多いです。
また、仮に子どもが生まれた後産休や育休を取り復帰したとしても、引き続き子育てに時間を取られるため、現在の職場で激務をこなし続けることは難しくなります。
そのため介護職で育児や結婚を考えている方は、夜勤がない「デイサービス」などに早めに転職を考えておくと良いでしょう。
A-5.責任の重さに関する悩み
介護職は、人の命を預かる職業であるため、責任の重さにとてもプレッシャーを感じる方がいます。
介護職は業務内容が人の命と直結していることが多く、その責任から逃れることは難しいです。
自分にだけ責任が乗ってくるような環境で仕事をすることはつらいですよね。
新しく転職するのであれば施設内の職員で連携を取れる職場環境なのか、教育制度が整っているのか、フォロー体制が充実しているのかなどを事前にチェックするとよいでしょう。
A-6.お金に関する悩み
介護職が転職を考える理由に、お金の問題はよく挙げられます。
介護職は3Kと言われ、
その割に給料が格段に少ない。
僕なんか初任給は手取り12万でした。
介護職は給料が安くても、やりがいがあるとか。
やる気さえあればとかいうけどね。
やりたくても、大好きな仕事でも給料が安いと、家族を養えないんだよ。
介護職の給与は上昇傾向にありますが、業務内容を考えると、実際は給与がそこまで多いとは考えにくいです。
また、施設によっては残業代が支給されないところもあります。
もし残業代の出ない施設で働いているようであれば、転職を考えることを強くおすすめします。
B.転職活動中の悩み
転職中の介護職の悩みは、仕事が見つからないというものや、転職の仕方がわからないというものが多くあります。
ここでは、転職中の悩みを以下3つに分類しました。
順番に紹介します。
B-1.そもそも転職の仕方がわからない
転職をしたいけれど、そもそもどうやって転職を始めれば良いかがわからず悩んでいる介護職は数多くいます。
転職する際は、「自分で求人を探し、新しい仕事を探す」か、「転職サイトに登録して、求人を紹介してもらう」かの2つの方法に分かれます。
1度転職を経験している方なら、今の職場を辞め、新しい仕事に就くまでの流れがなんとなく把握できていますが、それでも自分1人で求人を探し、面接を取り付け、転職を成功させるのはかなり労力を費やすため難しいです。
今回初めての転職を考えている方は、まずは転職サイトへの登録からスタートすることをおすすめします。
転職サイトに登録することで、介護職転職のプロに相談に乗ってもらうことができ、転職のノウハウも知ることができるので、ぜひ活用しましょう。
5章には介護職におすすめの転職サイト4選を掲載していますので、気になる転職サイトには積極的に登録してみてください。
B-2.希望条件に合った求人が見つからない
いざ転職を決意したはいいものの、新しい仕事に就くことができずに、悩む方が実は多く存在します。
介護職の求人は、そもそも非公開のものが多く、転職サイトに登録していない方は、希望の条件と合う求人を見つけにくいです。
介護職の転職サイトはいくつかありますが、それぞれのサイトの特徴を見て、自身にあったものを選択し登録しましょう。
また、求人に応募しても不採用になる場合は、施設の欲しい人材と転職希望者の条件がマッチしていない、というのが大きな理由です。
事実介護職は売り手市場で、日本全体で不足している職業です。
不採用を避けるためには、施設と皆さんの間を取り持ち、お互いの条件を考慮してマッチングしてくれる転職サイトを使いましょう。
おすすめの転職サイトは5章の介護職におすすめの転職サイト4選で紹介しています。
B-3.現職が忙しい
介護職は残業も多く、多忙なため、転職活動の時間が取れないことに悩む方がとても多いです。
このように忙しく、履歴書を書く時間すら惜しい、という方には、転職サイトに登録し、書類作成をサポートしてもらいましょう。
また、非公開求人の紹介や面接の日程調整など、現職の介護職でも無理なく転職活動ができるようサポートを受けることができます。
5章の介護職におすすめの転職サイト4選で、4つの大手転職サイトを紹介しているので、求人の情報収集に悩んでいる方は1度登録してみましょう。
C.転職後に失敗したケース3選
求人を見つけ、書類作成や面接を突破し、無事転職できたにも関わらず、転職先でも悩みを抱えてしまう方が、実は数多くいます。
例えば希望の条件を「家から近いところ」などだけで決めてしまい、業務内容を軽視して転職活動をしたことで、入社後に業務内容についていくことができないことに気づき、後悔するなどです。
今までと違う種類の施設に転職したり、ブランクがある方が転職すると、業務内容についていけなかったという事態が発生することがあります。
転職の際は、業務内容によく目を通し、自分にできる範囲のことなのかを見極める必要があります。
もし、自分でその見極めができない、またはそこまで目を通すのが面倒くさいと考える方は、転職サイトに登録し、担当のスタッフに希望条件を伝え、求人を紹介されるのを待ちましょう。
転職サイトのスタッフは、施設側と連携をとり、皆さんの能力を考慮しながら求人を紹介してくれます。
5章で介護職におすすめの転職サイト4選を紹介していますので、気になるものがあれば登録してみましょう。
C-2.人間関係が上手くいかない
転職後に、人間関係を上手く築けずに悩む介護職はかなり多くいます。
求められてるものとできていることの差がどんどん開いてることに…
男性介護職ってどうやって職場に馴染んでいます??
介護職は人間観察を普段から求められる職業であるため、介護職同士のコミュニケーションに苦手意識を持つ介護職も少なくありません。
また、第2章でご紹介した『介護職の人間関係を円満にする5つの心理学的テクニック』も併せてご参照ください。
C-3.労働環境が悪かった
給与や、勤務先などにばかり目を通し、労働環境について考慮せずに転職すると、労働環境の悪さに悩む結果を生むことになるケースがあります。
また、好条件だと思い応募したが、実情は求人に記載されている通りではなかったという事例もありますので注意しましょう。
上記の方のように、転職後に、前の職場の良さに気が付くこと方が実は多いです。
ほとんどの場合、転職先との比較や、辞めたい理由を明確にしていないことなどが原因で後悔が生まれます。
1度、誰かに相談し、本当に転職してしまって良いかを考えることが、転職に失敗しないポイントです。
相談相手が周りにいない場合は、転職サイトに登録し、担当コンサルタントに相談してみましょう。
5章では、介護職におすすめの転職サイト4選を紹介しています。
3.介護職が転職に悩んだときにやるべき3つのこと
精神的に負担がかかった状態で働くことには、いつか必ず限界が来るため、まずは悩みを解決する手段を身に付けましょう。
介護職として働く中で悩んでしまったときは、以下の3つの手段を順を追って行うことで、悩みを解決することができます。
順番に説明します。
3-1.悩みを明確にする
自分が悩んでいる対象を明確にしましょう。
自分の悩みの対象を理解できると、何を改善すれば解決するのかを把握することができるでしょう。
辛いという感情は、自分にはどうしようもないもの(上司の性格や経験の差、職場の労働環境など)と、自力で変えることのできるもの(働く場所や人との接し方、捉え方や考え方など)に2種類に分類されます。
そのためには、まず自分が一体何に悩んでいるのか、それは自分で変えられるものなのかという点を明確にしましょう。
3-2.理想の状態を明確に設定する
悩みの原因を明確にできたら、次は理想の状態を設定しましょう。
理想の状態を設定することで、悩んでいた状況をどんな状態に変えれば良いかを認識することができるようになります。
悩みの原因と理想の状態を認識しておけば、自身が悩みの解決のためにどのような行動を起こせば良いのかを把握することができます。
例えば、人間関係で悩んでいるのであれば、人間関係が良好な職場で働くことが理想の状態、そのために職場を変えるための行動をするなどです。
理想の状態が決まったら、できる限り早めにそれに向けた行動をしましょう。
3-3.行動する
自身の取るべき行動を把握することができたら、あとは行動するのみです。
決断をし、その行動を実行しましょう。
例えば、人間関係が良好な職場を探すという行動をするために、転職活動の第一歩を踏み出すなどです。
また、以下の記事でも介護職の悩みの解決の仕方を紹介しているので、参考にしましょう。
4.介護職が転職に失敗しないために
現在の職場に悩みがある方や、転職に苦戦している方は、まずは他人に相談することをおすすめします。
他人に話すことで、自身の頭の中も整理され、自分が本当にすべきことを把握することができるようになります。
しかし中には「職場の人に相談して辞めようとしていることがばれるのは嫌だ。けど、転職に詳しくて、相談に乗ってくれる人もいない」といった状況の方も多くいます。
そのような方々は、1度転職サイトに相談することをおすすめします。
転職サイトに相談するメリットとしては、以下の5つのことが挙げられます。
- 無料で相談に乗ってくれる
- 履歴書の作成や面接の対策などの転職活動のサポートを無料で受けられる
- 相談することで自分のキャリアを客観的に見つめ直すことができる
- 表には出ていない非公開求人を探してきてくれる
- 面接が上手くいかなったときも、あなたの魅力を伝えてくれる
順番に説明します。
⑴ 無料で相談に乗ってくれる
転職サイトは、あなたの現在の職業に関する悩みや、転職に関する悩みの相談を無料で聞いてくれます。
また、転職サイトのスタッフは、皆さんが抱えている悩みと同じような悩みを幾度も聞いて、解決してきています。
このため、転職のプロではない友人に相談するよりも解決策を見出しやすいことも特徴のひとつでしょう。
今すぐの転職を考えていない方でも転職サイトへの登録は可能です。
まずは一度、悩みを相談するだけといった気軽な気持ちで利用してみることをおすすめします。
⑵ 履歴書の作成や面接の対策などの転職活動のサポートを無料で受けられる
転職サイトでは、転職活動のサポートを無料で受けることができます。
具体的には、履歴書の添削、面接対策、給与の交渉などが挙げられます。
給与の交渉などは、自分ではしづらいものですので、転職サイトのコンサルタントがやってくれるのは嬉しいメリットです。
⑶ 相談することで自分のキャリアを客観的に見つめ直すことができる
転職サイトのスタッフは、会話をする中で、皆さんの悩みの原因や理想の働き方、理想の職場環境などを明確にしてくれます。
そのため、自分の置かれている状況を客観視できるようになり、皆さんが最善の選択をできる手助けとなります。
⑷ 表には出ていない非公開求人を探してきてくれる
求人を出す企業は、応募の殺到を避けるために、特定の転職サイトにだけ求人の情報を伝えることがあり、これを非公開求人といいます。
転職サイトに登録せずに、自身で求人を見つけて転職をする場合には、この非公開求人に応募するチャンスを逃してしまうことになります。
多くの場合、この非公開求人は、給与が高い、公開すると応募が殺到してしまうなど、好条件な求人であることが多いです。
このような良い求人に出会うためにも、まず転職サイトに登録しましょう。
⑸ 面接が上手くいかなったときも、あなたの魅力を伝えてくれる
転職サイトは、面接後に、応募先の企業と話し、あなたが面接で伝えきれなかった魅力を伝え、応募先の企業にあなたをプッシュしてくれます。
皆さんにいくら実力や魅力があっても、それを判断する面接は数十分で終わってしまいます、
このため、面接後にも自分を魅力を伝えてくれて、内定に向けてプッシュしてくれるのは、嬉しいメリットです。
5. 介護職求人を探している人におすすめの転職サイト4選
転職サイトの中でも、介護職に特化して転職を支援している転職サイトがあります。
介護職特化型の転職サイトのスタッフは、介護職の相談だけを聞いてきた方々が集まっている傾向が高いため、皆さんの悩みに共感してもらえる確率も上がるでしょう。
今回は介護職の皆さんに、おすすめの転職サイト4社を厳選いたしました。
職業別おすすめ転職サイト
順に紹介しますので、参考にしてください。
5-1. レバウェル介護(旧:きらケア)|実績豊富で満足度No,1
『レバウェル介護(旧:きらケア)』は、「自宅から徒歩で勤務先に通いたい」「人間関係が良い職場がいい」といった一人ひとりのニーズに応えてくれる転職サイトです。
数多くの職種、就業形態、そして提供サービスのなかから最適な求人情報を、介護業界に特化したアドバイザーからスピーディーに紹介してもらえます。
面接の予定調整や、労働条件交渉のサポートも受けられるので、場所は良いのに賃金が…といった不満点も解消してから就業することが可能です。
公式サイト:
https://job.kiracare.jp
5-2. かいご畑|未経験の方でも安心して利用できる
『かいご畑』は介護向けの人材紹介サービスから、資格講座まで、介護業界で幅広い事業を行うニッソーネットの転職支援サービスです。
求人数は約9,800件と、多くの求人数を保有し、悩みをしっかりと聞いてくれた上で求人を紹介してくださると多くの方から好評でした。
また、正社員の求人紹介の他に、派遣としての紹介も行なっていますが、派遣スタッフとして勤務する場合は以下のような資格の講座を無料で受けることができます。
- 介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)・・・75,000円→0円
- 介護福祉士 受験対策講座・・・・・・・・・37,000円〜→0円
そのため、資格を取ってキャリアアップしたい!という方がステップアップとして使うのもおすすめです。
公式サイト:
https://kaigobatake.jp
5-3. ミラクス介護|求人件数60,000件保有で選び放題!
ミラクス介護は、業界最大級の求人数を保有している転職サイトです。
約11万件ほどの求人を保有しており、派遣としても勤務することができるので、希望に合った求人を非常に見つけやすいです。
無料で利用でき、就業までコンサルタントがしっかりサポートしてくれますので、とにかく求人数を見たい方はまず利用するようにしましょう。
公式サイト:
https://www.h-career-support.com/
5-4. マイナビ介護職|質の高い求人・提案力の高さが評判!
『マイナビ介護職』は運営が大手企業で実績のある転職サイトです。
オススメの求人特集欄には、新しい施設で働きたいオープニングスタッフのみをまとめた求人や、年間休日が110日以上確約されている求人のみなど、希望する条件で求人を探すことができます。
登録すると、元介護士を始め介護の業界に詳しいプロのキャリアアドバイザーから連絡をもらえ、悩みを相談しながら転職について一緒に考えられます。
求人がとにかく多いので、選択肢を増やすためにも上記2社と合わせて登録することをおすすめします。
公式サイト:
https://kaigoshoku.mynavi.jp
6. そもそも転職サイトを使うべきたった1つの理由
転職サイトを使うべきたった1つの理由は、転職の成功確率がグッと上がるためです。
具体的には、転職サイトを利用することによって、以下のことができるようになります。
順にご説明します。
6-1. 豊富な求人数を見ることができる
転職サイトを利用することで、様々な求人を見ることが可能になります。
なぜなら、転職サイトで公開している「公開求人」のみならず、一般には公開していない「非公開求人」を見ることができるからです。
〜非公開求人〜
事業戦略上、表立って募集はできないが、こっそり人を採用したい企業がエージェントに依頼する内容のもので、給与やポジションなどがハイグレードであるという特徴があります。
非公開求人も見ることで、ご自身の希望する労働条件や職場を見つけられる可能性がグッと上がります。
6-2. 転職のプロからサポートを受けることができる
転職サイトを使うことによって以下のサポートを無料で行うことができます
- 面倒な手続きをすべて代行してくれる
- あなたのPRポイントを整理できる
- 過去データから万全な面接対策をしてくれる
- あなたに合った非公開求人を探してきてくれる
- 年収交渉を引き受けてくれる
- 退職トラブルの相談相手になってくれる
従って、初めての転職で、『詳しいことがよくわからない』という方にはおすすめです。
以上のことからわかるように、転職サイトを利用することで、ご自身の転職活動を円滑に進めることができるので、利用することをおすすめします。
ただし、転職サイトを利用する際は注意すべきポイントが存在するので、次章で詳しくお伝えします。
7. 転職サイトを使う際に注意すべき6つのポイント
この章では、介護職志望者が転職サイトを使うときに知らないと損する絶対に注意すべき6つのポイントを解説します。
- スカウトメールをお願いした場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- とりあえず「良いところがあればすぐにでも」と言っておく
- 担当コンサルタントをシビアな目でみる
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数のコンサルタントから応募しない
いい転職サイトを選んでも、上手に使えなければ意味がないので必ずチェックしましょう。
7-1. スカウトメールをお願いした場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、施設から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
そのため、1~2週間に一度は連絡を入れておくようにしましょう。
7-2. とりあえず「良いところがあればすぐにでも」と言っておく
キャリアコンサルタントも売上目標があり日々追われています。
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
7-3. 担当コンサルタントをシビアな目でみる
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
7-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として紹介する案件を限るなどの判断がくだされます。
7-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きますが、あまり優秀ではないコンサルタントの場合は経歴をそのまま写すだけなどひどいケースがあります。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
7-6. 同じ案件に複数のコンサルタントから応募しない
数社の転職サイトを使っている場合、同じ案件には複数のコンサルタントから応募しないようにしましょう。
施設から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
施設・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となります。
8.【図解】転職サイト利用の流れ
上記にて、あなたが使うべきサイト、使う際のコツなどをお伝えしてきました。
この章では、実際に転職サイトに登録した場合のサービスの流れについて解説します。
特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、サイトを初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. 登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
また、登録する際は、転職サイトサービスなのかどうかを確認するようにしてください。
例えば、「doda」と検索するとdodaの派遣登録サイトが出てくるように、転職サイトと紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…という事例も時々ありますから、十分に注意しましょう。
Step 2. 電話がかかってくる
登録すると、転職サイトから数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたがサイトのオフィスに訪問することもあれば、サイトが近くまで来てくれることもあります。(日程・場所の都合が合わなければ電話面談になります。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのサイトに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件〜50件ほど紹介してもらいます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのサイトしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のサイトから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をサイトと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 応募する
選考書類が完成したら、サイトが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、サイトが企業に伝えてくれます。
転職サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べるとサイト経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 病院との面接を行う
面接の日時設定はサイトが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、サイトが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、サイトが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど大手サイトであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
9.さいごに
いかがでしたでしょうか。
介護職は、女性の多い職場であるだけでなく、人のケアをするという特殊な仕事なため、人間関係や、業務内容など、悩みの種はとても多い職業です。
転職を考えている皆さんが、今回以下の4つの転職サイトから一つでも気になる転職サイトがありましたら、気軽に相談してみることをおすすめします。
皆さんの今後の活躍を心からお祈りしております。